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『朝を運ぶ少女』あらすじ

最終エピソード掲載日:2026/08/02
世界の果ての村では、夜を食べる一頭の鹿によって、毎朝がもたらされていた。ある日、黒い矢に射抜かれた鹿を救ったのは、生まれてから声を持たない少女ミナだった。矢を抜いた代償として声を得た彼女は、鹿が背負うはずだった夜を引き受け、恐れた村人たちから追放される。

鹿とともに森を旅するミナは、忘れ去られた朝たちの墓場と、鹿を射た銀髪の弓使いに出会う。やがて明らかになるのは、ミナ自身がかつて「朝」から隠された子だったという事実だった。

夜は彼女を苦しめたのか、それとも守ったのか。朝を呼べば、大切な鹿はそばから消えてしまう。それでもミナは、誰かに与えられた言葉ではなく、自分の声で世界へ呼びかけようとする。

これは、声を持たなかった少女が、失われたものの名を覚え、朝を待つ者のもとへ歩き出すまでの物語。
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