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『ぼくの滅びゆく世界の観察日記』  作者: 比古狭霧


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八月三十二日

絵:白い。

紙の上に、何もありませんでした。

色鉛筆を置いたら、ゆっくり転がりました。

転がったあとにできた線は、見えませんでした。

紙の端だけ、すこしあたたかかったです。


天気:

気温:


内容:今日は、ぼくを描こうと思いました。

でも、顔が思い出せませんでした。

思い出そうとしたら、頭の中が白くなりました。

白いのは紙だけだと思っていたけれど、どこまでが紙で、どこまでがぼくなのか、すこし分からなくなりました。


※紙の裏も、白いままでした。

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