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『ぼくの滅びゆく世界の観察日記』  作者: 比古狭霧


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八月九日

絵:バス停。

バス停の看板の青い色が、昨日より少し白く見えました。

青を重ねても、同じところだけ白いままでした。

ベンチの影は細くて、地面の白いところにまざっていました。

影の端がゆれているように見えました。


天気:晴れ

気温:あつい日でした。


内容:バス停で少し待ちました。

看板の青い色がうすくて、見ていると少しだけ消えそうに見えました。

バスが近づいてきましたが、エンジンの音が弱くて、遠くのままのように感じました。

人が並んでいましたが、足音がほとんど聞こえませんでした。

バスのドアが開く音も小さくて、空気が軽くなったように思いました。

帰るとき、看板の青いところは同じうすさのままでした。

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