2 ここは病院…だよな!!(無理やり)
目が覚めたとき最初に目に入ったのが木造の天井だった。
けれど朝じゃないからか暗くはっきりとは見えない。
ここは、病院か…っと思いナースコールとかでもしようかとズキズキする頭を横に倒す。
小さな棚の上に蝋燭の火が灯り、ロウが少しずつとけている。
今時、蝋燭なんて珍しい……。だけどそういうところもあるのかっと納得させナースコールを探そうと今度は反対向きに顔を向ける。
「あら起きたのね」
急に視界がドアップな女性が映る。目はくるりとしてて髪もふわふわとしている。雰囲気的に優しそうでこんな人に看病してもらったと言えば、絶対色々言われるだろうな…。
…だけど、女性の服がまた俺の想像していたのと違う。
ところどころ汚れてて裾が破れてるところもある。
とても…清潔感な看護師さんとは思えない。
………まあここは病院なのだろうと無理矢理にでも思考をそうもってこさせる。
そんなとき
女性は急に手を伸ばしそれが俺の頭に乗っけられる。確かな手の重みに間違いはない。俺の妄想とかじゃない!
おいおいおいっ!い、いくら病院に入院してる立場とはいえ、成人男性だ。さすがに撫でられるメンタルは持ち合わせていない。
歓喜なのか興奮なのか焦っているのか感情がぐちゃぐちゃだ。
こ、こういうときはいったいどうすればいいのだろうか。
名前聞くとかか?趣味、とか?
いや急に不審すぎだろっ。こ、こういうときは…お礼を…。
なんでお礼を急にいうのか冷静に考えればおかしいと気づくが、彼女をもったことがない歴26にとってはこれは絶対ここで終わらせちゃいけないやつなのだッ。
意味不明だと思われてもいい。散々仕事と付き合ってきたんだ。たまには…いや絶対彼女ほしいっ!!
「ありがとうございますっ!俺神谷 湊って言うんですがお名前聞いてもいいですか?」
いつも通りの声だがなんとか笑顔をつけて言った。そう……行ったはずだった。言ったはずだった
「あーぁりゃぁと」
と自分の口が動くと同時に発せられる。慌てて口を押さえる。おかしい、おかしすぎる…。
俺の声こんな風だったか!?嫌絶対ないッ。
こ…れは…あれだ…俺無意識にふざけてただけで……。
「すごいっ!フェルが喋ったわっ」
キラキラ瞳を輝かされ俺を見つめる女性…。え、待って、フェルって…誰…?
まるで俺のことかと言うように見つめられるがそんな名前じゃない。
俺は生まれも育ちも日本だ。
そして…ようやく気づく。
俺の手…こんなにちっこかったけ…。




