第8話「来たぞヤンデレ!ルシファー襲来!」
「―みーつけた……♡」
その声に俺はビクッとして距離をとる!
「……お前、何モンだ?」
だが奴は不思議な笑みを浮かべるだけで、何も答えない。
しかし、その修道服ときれいな顔を見て、俺は驚愕する―!
「ルシファー……なのか?」
それを聞いた奴の顔は恍惚の表情に変わる。
「あぁ…覚えていくれたのですね。昔は人の名前を覚えようともしなかったのに…嬉しいですよ、ソウジ……いいえ今はゲートと呼ぶべきかしらね…♡」
幼馴染…いやそれより!
ゲートの名を、なんでコイツが…?!
「な、なんで俺の今の名を知ってるんだ…?!」
俺は強烈な不安に襲われる。
「なんでって…決まっているでしょ?」
「将来の夫となる者のことぐらい、調べていて当然よ…♡」
ルシファーは愛しいモノに語りかけるかのように、甘い口調で答える。
な、何言ってんだコイツ…!?
「…見ないうちにずいぶん変わっちまったな、ルシ―」
そう言いかけたとき…
俺の唇が、突然奪われた―。
「―んんっ!!?」
頭の中が……溶ける……。
変な感情が……俺を蝕んでいく……。
それは、俺の進むべき道を変えるかのような甘さだった……。
数秒の接吻の後、ルシファーが離れる。
その瞬間、俺はへなへなとその場に膝をつく。
「な、何が……目的だ……?」
朦朧とする意識の中で、俺はルシファーに問いかける。
「うふふ…♡」
ルシファーは子供のように笑う。
「私はただあなたが欲しいだけですよ、ソウジ。」
そして、彼女は続けて驚くべきことを口にする……!
「……次に合うときは、カテナ教会”恋慕の大司教”として待ってますね……。」
そして、去り際に…
「あと、浮気は…許しませんよ…♡」
そう言って、ルシファーは人混みの中に姿を消した。
それと同時に、俺は意識を失った―。
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「なんだ……これは……?!」
次に目を覚ますと、ショッピングモールは――悲鳴と捕食音…血と腐敗臭、ゾンビの蔓延る地獄絵図となっていた―。




