表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/63

第7話「やるぜ聞き込み!暴くぜその闇!」



〈帝暦2030年 7月2日 10時22分 ワルキュリア・シティモール2階 カフェテリアにて―― 〉


 俺の名はゲート。アイとソニアと共に聞き込み調査をしている、駆け出し反逆者だ。


 ホテルでの騒動から3日後――

 今俺達は、王都随一のショッピングモール「ワルキュリア・シティモール」を訪れている。

全長800平方メートル、高さ80メートルという巨大施設。それに比例するかのように、中は王都内外からの

来客で大賑わい。反逆者であることがバレないよう、気をつけなくては。


 「今回のミッションは、”買い物客を装いつつ、大司教に関する聞き込み”だ」


俺は中にあるカフェで、アイとソニアに聞こえる程度の声量で伝える。

「ですが、そう上手く情報をいただけるでしょうか……?」

ソニアが不安げな顔をする。


「可能性はゼロじゃないと思うぜ?何せ王都内外から不特定多数の人間が集まっているこのショッピングモールだ、カテナ教会や大司教達の情報を知ってる奴もいるはずだ」

俺は二人の目を見て話を続ける。


「まず、この前アイと約束した服を買いに行ってから俺、アイ&ソニアの二手に分かれて調査しよう」 


それを聞いたアイが、驚いた顔をする。


「アンタって律儀ね〜」


「約束は守るよ、俺」

俺はこれから空となる財布を握りしめ、2人と共に1階の衣服コーナーへ向かうのだった。



  ※        ※        ※


〈10時31分 ワルキュリア・シティモール1階 衣服コーナーにて――〉



「じゃ~ん!バニーちゃんだぞ〜★」

アイはそう言って、頭のうさ耳をゆらゆら動かす。


「おいぃぃぃ!?なんてモン買わせようとしてんだ、お前はーッ!!?こんなのレジに持っていったら……もう、そういう癖の男って思われるじゃねえかぁぁ!!」


ヤバい、もう疲れてきた……!

コイツのクールとハイテンションが交互に来るせいで

頭がクラクラする……!


「……仲良しですね」

俺とアイを見つめながら、ソニアはそっと呟いた。


〈約1時間後――〉


 「よ、よ〜し!聞き込み開始といこうか!!」(←声精一杯抑えてます)

衣服コーナーの前で、俺は2人に宣言する。アイに買った服は当然俺が持つ。

問題のバニースーツは……結局買ってしまった。

理由は聞かんといてくれ。それはともかくとして……


「アイ、ソニアに迷惑かけるなよ?」

去り際にした俺の忠告。あろうことか、アイは振り向きざまにアカンベーで返した。


「……全く、子どもはそっちだろ」


 その後、俺は何かイチモツありそうな人物に接触して、大司教に関する情報を集めた。

妙に口籠る男――なぜか何度も謝る夫人――無礼者と罵るジジイ――どいつもこいつも何か知ってそうだったが、有力な情報を吐きはしなかった。


敷地内の通路の壁にもたれ、俺はボソッと毒づく……。

「使えねェ……ッ」


その瞬間……俺の心を滾らせる笑い声が鳴り響いたような気がした――


  ※        ※        ※


【SIDE アイ】

〈11時45分 ワルキュリア・シティモール3階 おもちゃ売り場にて――〉


 みんな〜!アイちゃんだよ〜★

今、ソニアちゃんがすごい大手柄を取っちゃった!


数分前――


 「おじさ〜ん。あのね……大司教様のこと、きれいなところも悪いところもぜ〜んぶ教えて?」


ソニアちゃんの十八番が炸裂。

しかも、その相手が……!


「……っ!お、お嬢ちゃん、治安部隊の持ってる情報ろ…全部とはいかないけど、2つだけ教えてあげるよ」


そう、国家権力だったの!

……だけどゲートが怒るから、やり口は黙っておこうっと★


そして現在――


治安部隊の人と別れた後、私は3階の休憩スペースソニアを連れていってハグした。

「ソニアちゃんナイス!お姉ちゃん嬉しいよ〜★」


「えへへっ、お姉ちゃ――アイさんの役に立てて良かったです!」

ソニアは照れながら抱きしめ返した。


 「あの人の話によりますと……」 

真面目モードのソニアちゃんが耳打ちする。


「”大司教様方に後ろめたいことは何一つも無い。と上から言われてきた。けれど、同僚が興味本位で探りに行ったら……後日、惚けた顔をしてうわ言のように「我らに祝福を」と呟き続けて病院に入れられた”そうです」

疑う人は洗脳するってことかしら……?


「そしてもう一つ」

「3日後……大司教がこのワルキュリア・シティモールに来るそうです」

衝撃の事実。そうそう、こういうのを待ってたわ!

「早速ゲートに知らせなきゃ……って、あの人スマホ持ってなかったわ……!」


も〜っ!!

「ゲートと合流しましょ、ソニアちゃん!」

こうして私たちはゲートを探して休憩スペースを後にした。



  ※        ※        ※


【SIDE ゲート】


〈帝歴2030年 7月2日 ????  ワルキュリア・シティモール1階 壁にて――〉

 壁にもたれてうたた寝していたとき、怪しい人影が俺の傍に近づく……。

そして……妙に懐かしい声と吐息が、耳元をくすぐった――。


「――みーつけた♡」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ