第7話「やるぜ聞き込み!暴くぜその闇!」
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俺の名はゲート。ホテルでの出来事から、アイとソニアと共に聞き込み調査をしている、駆け出し反逆者だ。
そしてホテルでの騒動から3日後―
今俺達は、王都随一のショッピングモール「ワルキュリア・シティモール」を訪れている。
全長800平方メートル、高さ80メートルという巨大施設。それに比例するかのように、王都内外からの来客で中は大賑わいだ。
「今回のミッションは…”買い物客を装いつつ、大司教に関する聞き込み”だ。」
俺は中にあるカフェで、アイとソニアに聞こえる程度の小声で伝える。
「ですが、そんな上手く情報をいただけるでしょうか…?」
ソニアは不安げだ。
「そこは心配無用だ。王都内外から不特定多数の人間が集まっているんだぜ?大司教達にとって不都合なことを知ってる奴だって、絶対いるはずだ。」
俺は話を続ける。
「まず、この前アイと約束した服を買いに行ってから、俺、アイ&ソニアに分かれて調査しよう。」
それを聞いたアイが、驚いた顔をする。
「あなたって律儀な人ね〜。」
「いいだろ別に…。」
その後、衣服コーナーにて―
「じゃ~ん!バニーちゃんだぞ〜★」アイはそう言って、頭のうさ耳をゆらゆら動かす。
「おいいい?!なんてモン買わせようとしてんだお前はー!!?こんなのレジに持っていったら、もう…そういう癖の男って思われるじゃねえかぁぁ!!」
ヤバい…もう疲れてきた…!
頭がクラクラする…!
「…仲良しですね。」
ソニアはそっと呟いた。
―1時間後
「よ〜し、聞き込み開始と行こうか!!」
衣服コーナーの前で、俺は2人に宣言する。アイに買った服は俺が持つ。
バニースーツは…買ってしまった。
それはともかくとして…
「アイ、ソニアに迷惑かけんなよ?」
去り際にした俺の忠告に、アイは振り向きざまにアカンベーした。
…全く、子どもはそっちだろ…。
その後、俺は何かイチモツありそうな人物に接触して、大司教に関する情報を集めた。
妙に口籠る男…なぜか何度も謝る夫人…無礼者と罵るジジイ…どいつもこいつも何か知ってそうだったが、有力な情報を吐きはしなかった…。
敷地内の通路の壁にもたれ、俺はボソッと毒づく…。
「…使えねェ。」
その瞬間、俺の心を滾らせる笑い声が、鳴り響いたような気がした―
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―同時刻、玩具売り場にて
みんなー?!アイちゃんだよ〜★
今、ソニアちゃんがすごい大手柄を取っちゃった!
―数分前
「おじさ〜ん。あのね…大司教様のこと、きれいなところも悪いところもぜ〜んぶ教えて…?」
ソニアちゃんの十八番が炸裂!
しかもしかも〜!その相手が…
「…っ!…お、お嬢ちゃん…。治安部隊の持ってる情報、全部とはいかないけど、2つだけ教えてあげるよ。」
…そう、国家権力だったのよ〜!
―そして現在
治安部隊の人と別れた後、私はショッピングの裏路地にソニアを連れていって、ギュッとハグしたの。
「ソニアちゃんナイス!お姉ちゃん嬉しいよ〜★」
「えへへ…。お姉ちゃ―アイさんの役に立てて、よかったです…!」
ソニアは照れながら私の胸に顔を擦り付ける。
―数分後
「あの人の話によりますと…」
真面目モードのソニアちゃんが話し始める。
「”大司教様方に闇はないと上から言われてきた。…けれど、同僚が興味本位で探りに行ったら…後日、惚けた顔をしてうわ言のように「我らに祝福を」と呟き続けている”そうです。」
疑う人は洗脳するってことかしら…。
「そしてもう一つ。」
ソニアちゃんは続ける。
「3日後…大司教がこのワルキュリア・シティモールに来るそうです。」
これは衝撃の事実…!
「早速ゲートに知らせなきゃ…ってあの人スマホ持ってなかったわ…!」
も〜っ!!
「ゲートと合流しましょ、ソニアちゃん!」
こうして私たちはゲートを探して路地裏を後にした。
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壁にもたれてうたた寝していたとき、怪しい人影が俺の傍に近づいた…。
妙に懐かしい声と吐息が、耳元をくすぐる…。
「―みーつけた…♡」




