第三十四話『猫宮鈴音と三毛猫』
鈴音は大学に通う週の2日くらいは、三毛猫のもとを訪れている。
主に昼休みを利用して一緒にごはんを食べたり、適当に遊んだりと割と良好な関係を築いていた。三毛猫の方も鈴音をそれなりに気に入っており、彼女の膝の上で寝ることもあった。
鈴音としてはとても心地よい時間であったが、匂いを付けすぎると神社に戻った時、紺にじとっとした目で見られてしまうというデメリットがある。
”今日も可愛らしい反応が見ることが出来るかな“と少しだけ期待に胸を膨らませている鈴音であったが、そこで三毛猫に伝えておかねばならないことを思い出す。膝の上で目を閉じている三毛猫に申し訳ないと思いつつ声を掛けた。
「おねむ中、申し訳ありませんが‥‥‥ひとつだけお伝えしたいことがありまして」
「にゃ?‥‥‥みゃあ」
「ここ最近、元気そうでなによりですが‥‥‥もしもお時間がありましたら、うちの神社に遊びに来ませんか?紺様からは許可を貰っているので大丈夫ですよ」
「‥‥‥にゃー‥‥‥みゃん」
「‥‥‥あ、来てくださるということで宜しいでしょうか?」
「にゃん」
鈴音に猫語は分からないが、何となく肯定してくれていると思っていた。その証拠に尻尾がぱたんと動いている。
「ありがとうございます。では、いつ頃お迎えに上がりましょうか‥‥‥移動の都合上、猫用のキャリーケースに入って頂く必要もあるので‥‥‥」
「みゃ」
「えっ‥‥‥明日、ですか?」
「みゃー?」
「いえ、私はいつでも構いませんよ。ただ、移動が‥‥‥」
「にゃっ‥‥‥」
三毛猫から”明日ではどうか“と尋ねられた気がした。鈴音としては明日から休みに入るため、スケジュールには問題は無かったが、移動については少しだけ気になっていた。キャリーケースの購入や移動について考えていると、三毛猫は”心配には及ばない“と言わんばかりに身体を起こす。
「‥‥‥あれ?‥‥‥三毛猫さん?」
何をするのだろうと見ていた鈴音の目の前でふっと消える三毛猫。
困惑したものの、下手に動いて入れ違いになる事は避けたいと思っていた鈴音は、そのまま三毛猫が現れるまでその場で待つことにした。
数分後、喉を鳴らす音とともに再び姿を現したが、その口には油揚げの切れ端が咥えられていた。
「わっ‥‥‥あの、三毛猫さんは一体どちらへ‥‥‥あっ‥‥‥それは『おいなり豆腐店』の油揚げですか?」
「にゃ」
十分な油抜きをされていても分かる程のふっくら感と色艶から、三毛猫が商店街の豆腐店に行った事を悟る鈴音。おいなり豆腐店の店主は、見栄えが悪くて売れないものや売れ残りの油揚げを近所の猫にお裾分けしていた。本来あまり褒められた行為では無いが、常連客の狐神と結託し、油揚げを安く提供する代わりに近所の猫に対して、節度を守る事と食べ過ぎ注意と言い含めて貰えるように取引をしていた。
そのおかげか、豆腐店の前で猫達が綺麗に並んでいる姿を見ることがある。また、ゴミ漁りも少しだけ減ったそうだ。
三毛猫も同じ様に油揚げを貰いに行ったのであろうと考えると同時に、大学から商店街までの距離であれば数分程度で往復が出来ると理解した。
「‥‥‥そういえば最初に商店街でお会いしていましたね。失念していました」
「みゃあ」
「それでは時間はいつ頃にしましょうか?」
「にゃぁ‥‥‥みゃっ」
「では10時頃という事で宜しいですか?」
「にゃん」
「ええ、私も楽しみです‥‥‥美味しいものを用意してお待ちしておりますね」
「にゃ」
遊ぶ予定を取り付けた鈴音は、その後も三毛猫と一緒に過ごしていた。草むらで寝っ転がる事は数年ぶりであったが、ひんやり柔らかな草の感触と腕の中で丸くなっている猫の感触がとても心地よい。
「あぁ‥‥‥次の授業‥‥‥休もうかなぁ」
「なやん」
「あ、駄目ですか‥‥‥中々手厳しい‥‥‥ふふっ‥‥‥」
午後一番の授業をサボろうかと考える鈴音。必修科目ではないため、休んだところでさほど影響は無いが、三毛猫が鈴音の甘えを許さなかった。
”学生の本分は勉強“とでも言うかのような鳴き声を聞き、鈴音は少しだけ笑ってしまった。
◆ ◆ ◆
予定していた大学の授業を全て受け、神社に戻っていた鈴音は夕食の準備に取り掛かっていた。
慣れた手付きで調理が進むが、少しだけその動きに陰りがある。彼女にしては珍しいことであるが、その原因は台所の柱から飛び出している黒い耳と尻尾であった。
「‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥紺様、どうかされましたか?」
「‥‥‥‥‥‥べつに」
「そんなに見られていると恥ずかしいです」
「‥‥‥‥‥‥うるさい」
狐神が柱の影からこちらをじっと眺めていた。
恨みがましいというよりも拗ねている印象の強い黒の瞳が、鈴音の気分を高揚させる。
「‥‥‥三毛猫さんについては許可を頂いていた筈ですが」
「‥‥‥だから止めろとは言っていないだろ」
「紺様って、結構嫉妬深いですよね」
「‥‥‥‥‥‥否定はしない。猫宮の人間は我の庇護下にある‥‥‥特に鈴音は我の所有物といっても過言では無いからな」
「‥‥‥後で抱っこさせて下さいね、夕食に油揚げを1枚お付けいたしますから」
「‥‥‥‥‥‥ふん」
「‥‥‥うちの神様可愛すぎる‥‥‥」
可愛らしい悪態を付きながら、耳と尻尾をぴこぴこさせて部屋へと戻る紺。
偉そうな態度を取る割には素直な可愛さも見せてくれるため、鈴音は”これだから猫宮の巫女は辞められない“と日々の幸運を噛みしめるのであった。。
◆ ◆ ◆
「にゃん」
「おはようございます三毛猫さん。どうぞこちらへ」
約束の時間に鳥居へ向かった所、三毛猫は石畳の上にちょこんと座って待っていた。驚かせない程度に足早に近づき、しゃがんで挨拶を交わす。
「にゃ」
「‥‥‥これは、抽選券ですか?‥‥‥ふふ、ありがとうございます」
三毛猫が地面に置いていた紙を口で咥えて鈴音に手渡す。見た所、商店街で行っている抽選会の券であるが、どうやら手土産のつもりらしい。
鈴音は三毛猫の厚意を素直に受け取り、お礼の言葉を告げる。
「では、三毛猫さん。こちらへどうぞ。紺様は機嫌悪そうに見えますが怒っている訳ではないのでご安心を‥‥‥三毛猫さんに妬いているだけなので」
「にゃぁ‥‥‥?」
”なんで?“と不思議に思う三毛猫。とりあえず怒ってはいないと聞いたため、促されるまま境内を進む。
目的地である離れの方へ向かうと、縁側でお茶を啜りながら紺が待ち構えていた。
「‥‥‥来たか」
「にゃん‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥思っていたよりも早いな‥‥‥」
”お邪魔します“と小さく鳴き声をあげる。
紺は三毛猫をじっと見つめた後、小さく何かを呟いていた。
「いえ、早いということは無いと思いますが‥‥‥10時になったばかりですし」
「‥‥‥まあいい、とりあえず変な事をしない限り喰ったりはしない‥‥‥安心しろ」
「にゃー‥‥‥」
「食べちゃ駄目ですよ」
「ふん‥‥‥それにしても我の縄張りに入ってきたというのに手土産のひとつも無いのか‥‥‥まったくこれだから野良猫は‥‥‥」
「紺様。三毛猫さんにそのような言い方は失礼ですよ。元々、私から誘ったようなものですし、それにお土産も頂いておりますよ」
「たかだか福引きの抽選券程度で‥‥‥‥‥‥ん?‥‥‥いや、まさかな‥‥‥」
「三毛猫さんは気にしないで下さい。紺様は少し拗ねているだけなので‥‥‥言葉と態度は偉そうですが、とてもお優しい方ですから」
「二言多いぞ‥‥‥それと、その抽選券は早めに使った方が良い‥‥‥期限が近いからな」
手土産にしては物足りないものであったが、紺には少しだけ感じるものがあった。
だが三毛猫の厚意を軽んじた手前、それ以上の詮索をすることが出来ない。とりあえず早めに使わせる様に差し向けることと、抽選会の景品を調べておくことを心に決めていた。
「そうですね。次のお買い物に出た時に使わせて頂きます」
「にゃん」
「それでは、早速おやつでも食べましょうか。三毛猫さんには今朝焼いたお魚があるのですが、どうでしょう?」
「みゃん」
”食べる“と気持ちの良い返事を返す三毛猫。猫なので魚は大好きである。
一見微笑ましい遣り取りだが、傍で見ていた紺は不思議そうな顔をしながら首をかしげていた。
「‥‥‥朝焼いた魚って‥‥‥あの端っこのやつか?」
紺の朝食には焼いた紅鮭が用意されていたが、骨が多くて身が少ないものであった。
”なんかしょぼくない?“と伝えた所”一番美味しい部分をお出ししましたよ“と、さも当然かのように返されてしまった。確かに美味しいものであったが、鈴音が仮にも客人である三毛猫に出すとは思えない。
「いえ、お客様にそのようなものは出せませんよ」
「そのようなものを我に出したのか‥‥‥」
「まあまあ、気にしないで下さい。それより、紺様にもおやつがありますから」
「なら良い、許す」
「ちょろい‥‥‥」
「何か言ったか?」
「いえ、何も」
「‥‥‥」
「みゃーぁ‥‥‥」
釈然としないが、とりあえず自分を納得させる紺。ほどよくちょろい彼女を適当にあしらいながら台所へ向かう。
鈴音がおやつを取りに行く間、紺と三毛猫の間では微妙な沈黙が流れていた。
「‥‥‥」
「‥‥‥」
紺は憮然とした態度で三毛猫を見る。
三毛猫はあまり快く思われていないと思っていたが、彼女から予想もしていなかった言葉を掛けられる。
「‥‥‥‥‥‥一応、礼は言っておく」
「にゃ?」
突然の礼に困惑する三毛猫。紺の方は横柄な態度を崩すことなく言葉を続ける。
「‥‥‥鈴音も年頃の女だ‥‥‥常に我が目を光らせているというのも煩わしかろう‥‥‥だから大学にいる間は出来るだけ干渉はしないようにしている」
「にゃぁ‥‥‥」
「ただ、貴様が目を掛けているのであれば、我の気苦労も少しは減る‥‥‥我個人として気に食わんが、その点だけは評価してやる」
「にゃん‥‥‥」
上から目線の一方的な語りかけではあったが、聞いている方は不快には思わなかった。
淡々と語られる言葉の中には三毛猫に対する感謝と鈴音に対する愛情が確かに存在している。
三毛猫も、隣の狐神がただ偉そうにふんぞり返っているだけではなく、きちんと見守っている人間の事も考えていると理解していた。
「言いたい事はそれだけだ‥‥‥それと、この事は鈴音には言うな‥‥‥‥‥‥今までと同じ生活を送りたければな」
「にゃん」
「‥‥‥ふん」
気まずい沈黙には変わりは無いが、不思議と嫌なものでは無いと思えてきた頃に鈴音がおやつを持って戻ってきた。
「ぐっ‥‥‥貴様ぁ‥‥‥やはり我にとっては邪魔な存在かっ‥‥‥!」
「にゃあっ!?」
「紺様、駄目ですよ。怖がっています」
三毛猫の前に差し出される焼いた紅鮭の切り身と自分の前に置かれた甘納豆数粒を比べて歯噛みする紺。甘いものは好きだが、こうして並べられるとあまりにも惨めな気持ちになってしまう。
一通り紺の反応を愉しんだ鈴音がポケットから食べきりサイズの高級羊羹を差し出すまで、紺と三毛猫の間にはのっぴきならない緊張感が漂っていたことは言うまでも無い。
◆ ◆ ◆
「あ、三毛猫さん?どちらへ‥‥‥」
「ごろにゃん」
2度目のおやつの時間を迎える前に、三毛猫が鈴音の膝の上から飛び降りる。
紺と鈴音の前でちょこんと座り、挨拶をするかのように短く鳴いた。
「そろそろ帰るそうだ‥‥‥まあ、結構遊んだだろう?」
「私的にはもっと居て貰っても構わないのですが‥‥‥」
名残惜しい様子で猫じゃらしをふりふりする鈴音。三毛猫の方も彼女に付き合って遊んであげたいが、長居は迷惑であろうと考えていた。
「うー‥‥‥にゃん」
「“機会があればまた寄らせてもらう”と言っている‥‥‥‥‥‥我としては無理に来なくても良いが‥‥‥鈴音が楽しそうだからな‥‥‥好きにしろ」
「‥‥‥紺様も結構撫でていましたよね?」
「‥‥‥」
「にゃーご」
”そういえばいっぱい撫でられた”、と予想以上に優しい手の感触を思い出す三毛猫。
紺は無意識の内に撫でていた事を初めて知り、ばつが悪そうに口を開く。
「くっ‥‥‥そこに毛玉が居たら触りたくもなる‥‥‥別にね‥‥‥獣は嫌いでは無いからな‥‥‥」
「‥‥‥意外です。紺様って猫がお好きなんですか?」
目を丸くして驚く鈴音。紺の性格上、猫や犬などの動物に興味が無いと思っていた。
「‥‥‥ここの神社の名前を知らんのか?」
「猫宮ですね」
「‥‥‥神社の名の通り、ここら一帯の土地には猫がそれなりに住み着いていてな‥‥‥どういう訳か我は昔から猫に嫌われた事は無い‥‥‥だからといってそこの猫に気を許した訳ではないぞ?‥‥‥鈴音が連れてきたから仕方なく‥‥‥」
紺の言う通り、猫宮神社のある地域一帯には昔からそれなりの数の猫が生息していた。猫宮という氏もそこに関係しているのではないかと考えられている程である。
また、現在も猫宮神社の周辺には所謂、地域猫というものが多数存在する。
紺はイヌ科動物であるが、何かと猫達から畏怖を集める存在でもあった。そのため猫トラブルが起きた際には紺に助けを求める方が早いと知られている―――紺が望まなくても、猫の方から彼女の方へ関わってくる。そのため紺の方も、いつしか猫という存在を憎からず思うようになっていた。
「そういえば、猫宮神社なのに猫がいないですよね?‥‥‥商店街の方では良く見るのに‥‥‥」
「‥‥‥気のせいだ」
紺の話を聞いていた鈴音がある事に気が付く。今も昔も猫は沢山いると言われている割には、神社の敷地内では猫を見たことが無いと。
神社から離れた場所や商店街では良く見かけるだけに、その部分がとても気になっていた。
一方、紺はしれっとした態度で気のせいだと誤魔化す。
「みゃー‥‥‥」
「余計な事は言うな」
「‥‥‥何かしてませんか?」
「してない」
“人ならぬ、猫払いしていますよね?”と反射的に突っ込む三毛猫に対し、余計な事を言うなと釘を刺す。三毛猫一匹でも何だかもやもやした感情を抱く紺にしてみれば、神社の敷地内に地域猫が入り込むこと自体気分が悪い―――何故なら鈴音は大の猫好きだから。猫宮神社の狐神は嫉妬深いのである。
「‥‥‥まあいいです。また三毛猫さんが来てくれるのであれば寂しくはないので。それに大学でも会えますし」
「にゃ」
「‥‥‥とにかく、今日はこのまま帰してやれ。こやつにもやるべきことはあるだろう」
「にゃん」
「名残惜しいですが仕方がありませんね‥‥‥それでは三毛猫さん、今日はありがとうございました‥‥‥とても楽しかったです」
「ごろごろ‥‥‥にゃん」
「“こちらこそ思っていた以上に羽を伸ばすことが出来た”と言っている‥‥‥‥‥‥我にしてみればどうでもよい事だが‥‥‥まあ、鈴音からしてみれば‥‥‥良かったんじゃないか?」
「‥‥‥そうですね」
「みゃあ」
自分だけでなく三毛猫にとっても快い時間であったと知り、神社に誘って良かったと思う鈴音。
同時にぶっきらぼうな態度ではあるものの、三毛猫の言葉を通訳してくれた紺にも感謝の念を示していた。
「ではお気をつけて」
「今度はちゃんとしたものを持ってこい‥‥‥‥‥‥それなら多少は歓迎してやる」
「にゃん」
鈴音の紺の挨拶を受けて三毛猫は短く鳴く。
鳥居の方へとことこ歩き、神社の堺にある段差を飛び降りた時には既に気配は無くなっていた。
「無事に帰ることが出来たでしょうか‥‥‥」
「心配はいらん‥‥‥奴とて力あるもの。事故とは無縁の存在だ」
純粋に三毛猫の心配をする鈴音に対し、心配する必要が無いと語る紺。彼女ははっとした表情を見せるが、直ぐに安堵へと変わる。
「そういえばそうでしたね‥‥‥見た目が可愛い猫さんなのでたまに忘れそうになります」
「‥‥‥昔から言っているが、我が認めたもの以外には気を許すな‥‥‥中には犬猫に化けて近づいてくるものもいる。前に我が渡した授与品は常に身に着けておけ」
「はい、存じております‥‥‥それと、三毛猫さんも認めてくれているんですね」
「‥‥‥言葉の綾だ。いちいち揚げ足を取るんじゃない」
「ふふっ‥‥‥それでは神社へ戻りましょうか」
「ああ‥‥‥」
いつものように軽口を叩き合いながら神社の方へと踵を返す。
少し先を歩く鈴音は気が付いていなかったが、紺は三毛猫が消えた方向を真剣な眼差しで見つめていた。
三毛猫が神社に来た時から薄っすらと感じていたが、直接触れ合うことで確信に変わった事がある。
「‥‥‥‥‥‥近いな‥‥‥」
三毛猫自身もそろそろ気が付くだろうと思いつつ、今後の対応について考えを巡らせるのであった。
「紺様、抽選券で三等の景品が当たりました」
「‥‥‥何を‥‥‥貰ったんだ?」
「洋菓子の詰め合わせです」
「‥‥‥‥‥‥我に奉納を許す」
「三毛猫さんの厚意を軽んじた紺様にはあげません」
「‥‥‥」
後日、三毛猫から貰った抽選券で三等の景品を貰ってきた鈴音。
洋菓子も大好きな紺は鈴音に向かって偉そうに奉納を要求するが、にべもなく却下されてしまう。
その後、紺が幼児退行するまでに色々とあったが、最終的に“三毛猫に対して少しだけ優しく接する”という約束を取り付けた事でお菓子を巡る戦いは終息した。
誇りと引き換えに得たお菓子はとても甘く、少しだけ塩辛い味がしたそうな。




