期待は思い
「まあ、事情は大体把握できたわ、ルル」
「あの……その……」
「どうしたの?」
「アルシーはどうしてそんなに堂々とできるの?」
「私? そうねえ、割り切っている、かしらね」
「割り切っている?」
「そうよ、ちょっと事情がいろいろあるのよ、陛下には目はつけられるし、母上は規格外だそうだし……」
「アーシャ殿の事ですか?」
「そうよ」
「アルシーは怖くないの?」
「怖い?」
「だって、お母さんがそんなにすごい人なんだよ、周りから期待されたりしたら怖くないの?」
「期待、ね。 ルル、あなたにとって期待って必要なもの?」
「え?」
「シルはどう?」
「私? 私はアルシーがいれば周りは気にしないよ!」
(だからこいつらあぶねーって絶対!)
「ルイスは?」
「ん、ああ、俺にとって周りの期待はうっとおしいもののなにものでもない」
「マリは?」
「期待されたことがないのでよくわからないわね……」
「で、ルルは?」
「……自分がなるべき姿」
「「…………」」
「どういうとこ?」
「私もわかりませんね」
(こりゃ重症だぞ、アルシー)
(確かに)
(陛下も多分これは分かってる)
(あの人の事だからな……)
(しかし、周りの理想像を自分のなるべき姿にしてしまっているところは……)
(ええ、直さなくてはいけないわね)
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その後ルルと色々と話た後、アルシー達は自分達の寮に帰ったのだった
「ルル、いるかしら?」
「はい、います」
「今日はどうだった?」
「凄く、凄く楽しかったです、かあさま」
「ふふ」
「?」
「なんでもないわ、じゃあ夕食の時にまたね」
「はい!」
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「アルシー、明日からどうするの?」
「そうねえ、ルルと一緒にお昼一緒にたべようかしら?」
「そうだな、それが一番いいだろ」
「でもあの子王族なんでしょ?」
「学校では一応身分は隠しているらしい」
「周りは知ってるのではなくて?」
「いや、俺の取り巻きどもがその話をしていないところからして多分ばれていない」
「わかったわ、私とシルはもう帰るけどあなた達はどうする?」
「「え、俺(私)たち?」」
「もういいわ、シル行きましょ」
「あ、うん! 二人ともじゃあねー、また明日!」
「あ、ああ」
「え、ええ」
「行ってしまったな……」
「あの、ルイス?」
「マリ、この後大丈夫か?」
「はい、大丈夫ですよ」
「じゃあ、俺の知ってる店に行こうか」
「はい!」
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「シル、この後私の部屋に来ない?」
「いく!」
「ふふ、お茶の続きでもしましょう」
「ミーナもルーネも含めて?」
「あら、二人の方がいいかしら?」
「ううん、そういう意味じゃないよー」
「ふふ、わかったわ、今日は確か二人に特訓しているはずよ」
「……生きてるかな……」
「…………そればっかりはわからないわね」




