お茶会
そのあと、ルルと陛下とのお茶会を楽しんだアルシー達
「陛下、そろそろ会議の時間です」
「もうそんな時間なの?」
「はい」
「じゃあ今日のお茶会はここまでね、みんなありがとうね」
「そ、そんな、陛下に礼を言われることなど……」
「ふふ、アルシーちゃんはちょっと一緒に来てね」
「え? あ、はい、わかりました」
「じゃあルル、皆さんをあなたの部屋に」
「わかりました!」
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「ごめんね、アルシーちゃん」
「いえいえ、これぐらいは」
「貴方、今回の件、数年前のお返しだと思ってるでしょ?」
「う……はい」
「わかりやすいわね、まあそれがいいところでもあるんだけどね」
「しかし、陛下」
「二人の時は名前で呼び合うはずじゃなかった?」
「ほかの目線があるかもしれませんので」
「ふふ、そうね」
「陛下、今日のルルを見る限りじゃそう心配しなくてもいいんじゃ」
「まあ、後であなたのお友達の話を聞いてみたらわかるわよ」
「?」
「この話はこれぐらいにして、あなたと真里菜が提案した輪作なんだけど、試験的にフォンダー侯爵領で始めることになると思う」
「陛下、その提案書って私の名前出てます?」
「出すわけないでしょ、あなたみたいな子供が考え付くことじゃないわよ」
「そうですよね……」
「まあ、真里菜とあなたがいなかったらあそこまで精密な計画は立てれないと思うけど」
「真里菜さんだけでも行けたような気もするんですけどね……」
アルシーは真里菜とこの世界に持ち込んでも差し障りのないものがないか話あっていた
その時に真里菜が示したものは中世の輪作のことに始まり、近代兵器の仕組みや作り方、現代までの法制度についてなど多岐にわたり、アルシーを驚かせていた
(これ、絶対、こんなことが起こった時の為に調べていたんじゃ……)
とアルシーに思わせるレベルであったことは間違いない
そして、彼女自身も
(まさか、本当にこんなことが起こるなんてね……、調べといてよかったわ!)
という感じであった
結局、法制度や兵器に関しては世界の概念自体に大きな変貌をきたすと考えた二人は農業方面での提案にとどめたのであった
「ダイコ(カブもどき)とジャジャ(牧草)を休耕地で作るっていう考えは思いつかなかったわね」
「今までの農業の方式に少し手を加えただけですよ」
この世界ではすでに三圃制がとられていたのだった
「まあ、そうなんだけど」
しかし、歴史上では三圃制から四圃制(ノーフォーク農法)へ至るには数百年の月日が経ってからの事であった
「ほかに何かありますか?」
「特にないわ、ごめんね足を止めちゃって」
「いえいえ、陛下のお言葉ですから」
「ふふ、それは嫌味とも取れるわね」
「ご勘弁を、非公式の場ならばその限りではありませんが」
「じゃあ、また呼ぶわね」
「何時でもおよび下されば駆けつけます」
「アンゴさん本当にありがとうございます」
「……では、失礼します」
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ルルの部屋
「……ふえええええん」
「「「!!!!」」」
「怖かったよ……」
「ルル、どうしたの?」
「シルベリータ? 私、私ね……」
「ルル、私の事はシルでいいよ!」
「うん……シル、私、叔母様の前ではいつも見栄を張ってるの」
「見栄?」
「シル、ルルはな、陛下の前だといつもの自分じゃなくなるんだってよ」
「ルイスみたいな感じ?」
「ん……まあそんな感じだ」
「でも、ルル、どうして?」
「今の陛下に子が生まれなければ私が次の王なの……だから、叔母様みたいになりたくて、叔母様に失望されたく無いの……」
「でも、そんなのルルが大変だよ!」
「でも! でも……」
「マリ、何かない?」
「そうですね……こればかりは私の時とは違いますし」
「ルイスは?」
「俺の場合は立場の関係だからな……」
「ふええええん」
「ルル、とにかく落ち着いてよ、私たちが側にいるから」
「……ほんと?」
「うん! クラスは違うけど私たちと友達になろ!」
「う、うん!」
(シルの奴はやっぱり変わらない方がいいってのは確かだな、アルシー)
「シル、私も混ぜてよね」
「あ、アルシー!」




