新しい杖
「さてと、ミーナ、貴方の教科書云々は用意できたわ!」
「アルシー、ありがとう」
「これぐらいいいってことよ」
「まあ、これについては将来の活躍に投資って感じだけどよ」
「え?」
「少なくとも、この学校で上位の成績を修めたら、まあ仕事には困らないどころか引く手あまたな状態になるからな」
「へえ」
「で、ここで俺があれこれしたって事になれば俺たちと対立する派閥には行かないだろ?」
「ええ、そうね」
「んまあ、親にはそういう体で説得したわ」
「ってことはアルシーは違うように考えているのね?」
「ん? 俺か? そんなめんどくさいこと抜きにただただ友達が困ってるのが嫌なだけだ」
「…………アルシー」
「はら、そろそろシル達がくるから、さっさと用意!」
「うん!」
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「はい! ルーネこれだよ!」
「シル、ありがとう」
「気にしないで、それとわからない事があったら何でも聞いてね」
「うん」
「ああ、それと、その杖なんだけど……」
「どうしたの?」
「名前彫ってるの……」
「そんなこと?」
「うん……ごめんね」
「いいの! 全然気にしないから」
「ほんと?」
「ええ」
「ならよかった」
「でもこの杖、何でできているのかな?」
「えっと、『最古龍の爪』って言ってたよ」
「………………………………はああああああああああ!」
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「って言う感じで、さっきは煩かったよね?」
「まあ、私もミーナも結構驚いたのよ」
「でも、ルーネの気持ちは痛いほど分かる……」
「アルシー、私たちの杖そんなにすごかったの?」
「まあそうね、お母様のことだから最低でも翠龍の翼ぐらいは使うと思っていたもの」
「「翠龍?」」
「ああ、馴染みないわよね、ロンガ帝国領のルドア山脈の頂上付近に生息する古龍の仲間よ」
「「……」」
「でもアルシー今回貰ったのは?」
「ちょっと待ってね……えっと”我に彼のものの正体を示せ『解析』”」
「「え?」」
「え? どうしたの二人とも?」
「あ、アルシー今のってアナライズじゃ……」
「ええそうよ」
「それって上級の無属性魔法……」
「それがどうしたの?」
((どうしたって……))
「ミーナ? ルーネ?」
「まあ、いいじゃないの、そんなこと、というか解析結果のほうが驚くわよ」
「どうだったの?」
「王龍の逆鱗」
「ふぇえええええ!」
「はあああああ?」
「?」
(シルは安定の反応だな)
「家に王龍の剥製があった時点で結構怪しいと思ってたのよね」
「「剥製?!」」
この剥製はアーシャが現役時代に王国に襲来した厄災の成れの果てである
王国は1000年に一度程度、この龍種により国土の半数が焦土と化すと言われているのだった
(まあ、二人が驚くのも無理はないよな……、俺だって相当驚いてんだよ)




