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みなさん、席についてください

私、マリア・シエナ・コルベールは王立魔法大学校の教師です


今年で24歳、昨年大学校を卒業したあとそのまま採用されました


私の担当は魔術です、特に光魔術は適正があり結構な使い手と自負しています


早速なんですが気が滅入ってきました


なぜなら、私は今年から担任のクラスを持つことになりました


どのクラスへ配属されるかは当日に発表されるのですが


これは新手のいじめなのでしょうか?


『マリア・シエナ・コルベールを初等科1期Sクラスへ配属することとする』


そしてクラスの名簿を見た私は数十秒ほど気絶していたみたいです……


こんなクラスでやって行けるのでしょうか?


ただ……


「1期AAAクラスですと! なんたる栄光! してクラスのメンバーはと…………………………(ばたん)」


私と同期の男性教諭が当たったんですけど……そのまま寝込んでしまいました


そんなにすごいクラスなのでしょうか?


私だって寝込みたいですよ!


でも行くしかありません……


神よ、私を守って下さい



===============================



アルシー達が自己紹介を終えたころ、一人の女性が入ってきた


「みなさん、席についてください」

(いう事聞いてくれるかな……)


「先生ですか?」


「そうよ、早く席についてね」


「私たちの席は自分たちで決めるのでしょうか? それとも固定ですか?」


「自由よ」


「わかりました」


そういってアルシー達はぞろぞろと動き出した


横に5席、縦に2席という感じである


アルシーは前列の教卓から向かって右端、その隣にシルベリータその隣にルイス、他の二席には平民のケイとフェンリ


アルシーの後ろにマリエール、その隣にミーナ、その隣にルーネがいて後の二席にはカインとヴァイスが座った


「みなさん座りましたね、私はこのクラスを担当するマリア・シエナ・コルベールです、よろしくね」


「ではみなさんも先生に自己紹介を、私はオルナンダル大公嫡男ルイスと申します、若輩者ですが何卒よろしくお願いします」


そういって彼は頭を下げる


「私はジャンヴァルディ侯爵長女アルシーと申します、いろいろと大変だと思いますがよろしくお願いします」


同じように頭を下げる


「私はフォンダー侯爵長女シルベリータと申します! よろしくお願いします!」


彼女も前二人と同じく頭を下げた


「私はカラフィナ侯爵長女マリエールです、よろしくお願いします」


前三人と同じように頭を下げる


(ふつう、私みたいな最下層の貴族に対して彼らのような貴族は頭など下げないわ……)


マリアは開いた口が塞がらなかった


そして驚きを隠せないまま残りの自己紹介が続いた


==========================


「私はミーナ・ロマーネです、よろしくお願いします」


最後にミーナがあいさつをして全員の自己紹介が終わった


「みなさんよろしくね、早速なんだけど授業に必要な教材や道具はそろっているかしら?」


「私たちは大丈夫よね? シル」


「うん! アーシャ先生にも確認したもん」


「私の家もくそおや……父上がすべて用意したと言っていました」


「いろいろと部屋に置いてあったけど……確認してないわ」


「マリー、後でお邪魔してもいいかしら? シルも一緒だけどいい?」


「ええ、大歓迎よ」


「その時に一緒に見よ!」


「シル、ありがとうね」


「先生、僕たちはそろっていません……」


「私たちもです……」


平民の子達には杖と本を買う余裕はなかった


「杖は学園で支給できるけど……教科書は厳しいわね……」


「あら、ミーナとルーネも分は私たちが工面するわよ」


「うん! 友達だからね! それに私とアルシーは」


「シル、それは言わないほうがいいわよ」


「え? そうなの? わかった!」


「男子の分は私が何とかしましょう、父上に話を通せば行けるでしょうし、なんせ次代を担う者たちの教育資金ですからね」


(この子達、普通の貴族の子供とは思えないわ……、皆が皆この子達みたいだったらいいのに)


既にマリアには教室に入る前に抱いていた不安はなくなっている


(このクラスならやって行けそうね! 私頑張るわ!)


そうして彼女とアルシー達の学校生活が始まるのだった

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