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ルーミアの授業その2

アルシーとミーナの部屋にて


「さて、お二方、準備は良いですか?」


「「はい!」」


「いい返事ですね、今から教えるのは基本的な食事のマナーとアルシー様とシルベリータ様両名の食事時の注意事項となります」


「覚えられるかしら……」


「だ、大丈夫だよ」


「心配しなくても私が覚えこませるので」


「「…………」」


(そういえばアルシーがルーミアさんに程々にとか言ってなかったかしら)


(シルベリータも頑張ってってすごくいい笑顔で言っていたよね)


((……))ガクガクガク


「どうかしましたか?」


「「い、いえ!」」


「では、始めましょう、まずは……席に着くところからですね」


そう、貴族のルールは食堂に入ったところからすでに存在していたのだ


(これ、マジでヤバい奴じゃないの!)


(うえーん)


ルーミアの容赦のない授業が幕を開けたのだった



================================




「違います! そこでするお辞儀は角度30度、次が45度です!」


「は、はい!」


「ミーナ! 椅子に座る前にお辞儀をしなさいと何度言えばわかるのですか!」


因みに2度目である


「は、はいいい!」


訓練は一人ずつ行われることになっている


なので……


(無理無理無理無理! あんなの絶対耐えられないよーーー!)


ルーネは恐慌状態だった


そして……


「まあ、それぐらいでいいでしょう」


「は、はいい……」バタン


ミーナの訓練が終わり


「さて、ルーネさん、ずっと見ていたのだから少しはわかりますよね?」


ルーネの訓練が開始されるのだった


(ルーミアさんが……すごく怖いよーー!)



==================================



「先ほど、あなたは何をしていたのですか! まったく分かっていないじゃありませんか! そこは両手でお手拭を受け取る!」


「は、はい!」


「スープを飲むときは音を立てない!」


「はい!」


因みにミーナはぶっ倒れたまままだ起き上がっていない


そして漸く……


「まあ、食事は基本的なルールはこんなところです、お二方覚えられましたか?」


「「はい!!」」


「それは良かったです、次はアルシー様の家のルールですが……」


((いったいどんなルールなの……))


「楽しく賑やかに食べましょう」


「「え?」」


「それだけです」


「「…………」」


「そしてシルベリータ様のルールは」


((ごくり))


「静かにゆっくり食べましょう」


「「え?」」


「それだけです」


(なんだかすごく拍子抜けなんだけど……)


(ほんとだよ)


「ですが、先ほど教えたルールの上に成り立つものですのでくれぐれもお忘れのないように」


「「はい!」」


しかし、彼女たちは知らなかった


基本的なルールを成り立たせた上でアルシーの家のルールを適用することの難しさが


考えてみたら分かるが、にぎやかに食べないといけないのに、スープを飲むときは音を立てず、会話の声量の限度も決まっている


つまり、雰囲気に流されて基本ルールをおろそかにできないということだ


それを若干10歳ほどの子供が行うのだから



食堂にて


「でもアルシー」


「何?」


「アルシーの家のルールで食べるならアルシーが教えた方がよかったように思うの」


「それもそうなのだけどね、ルーミアの方が教えるの上手なのよ」


「俺はそのルーミアとやらに会った事はないな」


「確かにお茶の席に入ってはいけないというルールはないけれどもルイス、貴方、ごく自然に居ないでもらえるかしら?」


「さっきまで話していたんだ、お茶の席ぐらい同席するだろう」


「まあ、そうなのだけどね」


「ルイス、向こうで呼ばれてるよ!」


「うわ、あいつらかよ……」


「あからさまに嫌な顔ね」


「そりゃな……」


「アルシー、なんか嫌な視線を感じる……」


「あん? どこのどいつだ!」


(こいつもぶれねーな……)


「俺と話してるのに嫉妬してる女子どもだろう」


「よし! シルちょっと待っててね! 今すぐに」


「お、おい、何をする気だ」


「ちょっとお話しようかなって」


「やめとけ」


「あら、どうして?」


「俺が言っておくから」


「そこまで言うなら任せるわ、シル、部屋に戻りましょう!」


「うん! ルイス、またねー」


「おう」


「またね、ルイス」


「おう」


(アルシーがお話? 絶対脅迫になるぜ……)



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