食事です! 作法? そんなの知りません!
「お待たせいたしました、本日のランチでございます」
ウエイターが4人分の料理を持ってきた
「こちらでは料金はかからなかったかしら?」
「はい、生徒様たちの食事代や被服費は学費より工面されていますので遠慮せずにお召し上がり下さい」
「「は、はい!」」
「ふふふ、そんなに緊張しなくてもいいのに」
「あれ? ルイスのご飯は?」
「私でしたら……あちらに」
そこにあったのは……
「うん……まあ、ご愁傷様」
「そう言わないでくれるかな、アルシー」
「あら、私たちより凄く格の高い食事なのに何の不満が」
「わかっているくせに……」
「アルシー意地悪はダメだよ!」
「う、ルイス申し訳ありませんわ」
(やっぱアルシーはシルに弱えな……)
「あ、あの、話が見えないのですが……」
「それもそうよね、貴族の風習なんてあなたたちには無縁だもの」
「そうですね、かみ砕いて説明しますがこの国の貴族にはそれぞれの家ごとに食事のルールが存在します、私の家では食事は静かに優雅に厳かにがもっとうでして……」
「ルイスの家の風習は貴族の間でも有名なのよ、それでね」
「そうなの? 私がルイスの家に行った時はそんなの言われなかったよ?」
「「え?」」
「いつも通り食べていいよってルイスのお父様が」
「……どういうことなの?」
「わからん」
「もしかして、ルイスの父上ってそういうの煩くないお人なの?」
「そんな筈は……」
「どうしたの?」
(まさかのシルベリータ補正か!)
(そんな訳が……)
(しかし、シルの笑顔は反則的だぞ!)
(それはお前もだ!)
(私が?)
(自覚がなかったのか……)
「何話しているの?」
「なんでもないわよ、シル」
「では私は一先ず失礼させていただくとしよう」
「私たちはここでまったり寛いでいると思うわ」
「そうですか、ではまた後程」
「では、私たちは早速食事にしましょう」
「うん!」
「そうね」
「は、はい」
すると、ルーネとミーナの動きが止まった
「二人ともどうしたの?」
「早く食べないと冷めちゃうよ!」
「わ、分かっているの……でも」
「どう食べればいいか分からない……」
(それは想定してなかったぜ……)
「作法があるとは知っていたのだけど……」
「シル、どうする? さすがに無作法で料理を食べるのは失礼よね?」
「うん……」
「そうだわ! 少し待っていてもらえるかしら?」
「どうしたの?」
「いいことを思いついたわ!」
そう言ってアルシーは食堂から出て行ったのであった
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