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シルの同室者

「シル、来たよー」


さっそくアルシーはシルベリータの部屋にやってきていた


「あ、アルシー、助けて!」


「どうしたの!」


アルシーがシルベリータの部屋に飛び込んで目に入った光景は


「申し訳ありません、どうか、どうか命だけは!」


「シル?」


「アルシー、どうにかしてよー」


「どういう状況なの……」


「私が説明します」


「あ、サーシャさん」


「今、すごい勢いで謝っておられるのがシルベリータ様と同室の平民のルーネ・ヴァルイさんです。 彼女がシルベリータ様のグラスを割ってしまいまして……」


「そういうことですか……」


「シルベリータ様は自分の不注意だから気にしないでを言っておられるのですが、ルーネさんが……」


「分かったわ、まあ任せなさい」


そしてまだ謝っているルーネとシルベリータの前へアルシーは行き


「ルーネさんと言いましたか? シルが許すと言っているのにそれを顧みずに謝り続ける方が寧ろ無礼じゃないかしら?」


「え? …………うわああ、本当にすみませんでした!」


「だから良いって言ってるの! これから一緒に生活するのだから、仲良くしましょうね!」


「は、はい!」


「流石はアルシー様ですね」


「そうかな?」


「あ、あの……」


「どうかしましたか?」


「貴方の名前を教えてもらえないでしょうか?」


「私? 私の名前はアルシー・ラ・ジャンヴァルディよ」


「え! ジャンヴァルディ候のご息女……もう終わりだあ」


「どうしてそこまで悲観するのかしら?」


「アルシー様、基本的な貴族はそれぐらいの事で激昂して普通に処罰の対象になります」


「え、本当! ルーネさん、私もシルもそこらの貴族のようにそんなことで怒ったりしないから安心して」


「ほ、本当ですか……」


「嘘言って何になるの?」


「あ、ありがとうございます!」


「そうそう、シル、早く食事に行きましょう!」


「うん、ルーネさんも一緒にいこ!」


「私なんかがご一緒しても……」


「いいのいいの、それにそんなに畏まらなくてもいいわよ」


「そうですよ、私たちは同じクラスの学友なんですから!」


「う、うん……でもやっぱり抵抗感が……」


「それは慣れるしかないわね」


「アルシーの同室の人も呼ぼうよ!」


「そうね、呼んでくるわ、先に行っててもらえる?」


「うん! 席取っておくね!」


アルシーは自室に戻ってミーナを呼びに行き


シルベリータとルーネは少々ぎこちないながらも談笑しながら食堂へ向かったのであった

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