ミーナとルーミア
「だよなー、はあ、シルの前でもこの状態になったことねーのに」
「あ、アルシー?」
「ん? ああ、これ? 俺の元のしゃべり方だ」
「お、俺?」
「まあいいじゃねーか」
「う、うん」
「猫被ってるわけじゃねーんだけどな、まあ楽にしろって言われてたらこうなるんだよ」
「そうなんだ……」
「さてと、さっさと部屋の模様替えやろうぜ」
「う、うん」
「えっと、先ずは……あった、あった、この召喚陣を起動してっと」
「それ、何の召喚陣?」
「俺の奴隷」
「え?」
「まあ、見てなって、えっと”召喚陣起動、対象、アルシー・ラ・ジャンヴァルディ所有奴隷、ルーミア”」
そうアルシーが言うと召喚陣が起動した
「…………ふう、ご主人様、意外と時間かかりましたね」
「まあ、仕方がないさ」
「えっと、この方が同室の方でしょうか?」
「ああ、ミーナって言う」
「み、ミーナ・ロマーネです!」
「あ、アルシー様の奴隷のルーミアと言います、よろしくお願いします」
「あ、はい」
「ところで、ご主人様、そんなしゃべり方でいいのですか?」
「いやね、ミスって素が出てしまったからもういいかなって思って」
「いきなりやってしまっていますね、やはりルナンさんかシルベリータ様がいないとご主人様はダメダメですね」
「う、それは……」
「まあ、シルベリータ様の前では自重できてもこの部屋には居ませんし、いずればれると思いますし、よかったと思いますよ」
「それはそうだな」
「えっと……ルーミアさんって奴隷なんですよね? そんな口聞いてもいいんでしょうか?」
「何いきなり畏まってるんだよ、いいんだよ、俺が許可してるし、専属メイドなんて俺のことあれ呼ばわりだからな、ははは」
「ミーナ様、ご安心ください、アルシー様は変わり者ですので」
「それ、ちょっとひどくないか……」
「事実を申したまでです」
「まあ、いいか、持ってきた物の整理頼むよ」
「はい、畏まりました、ミーナ様の分もしておきますので荷物を出していただけますか?」
「は、はい!」
アルシーは先に寝室に戻っていた
「あ、そうだ、ミーナ様」
「な、なんですか!」
「アルシー様はあんな感じですが良いお方なのでよろしくお願いします」
「はい!」
その後アルシーは夕食の時間にルーミアに起こされるまで爆睡していた、一方ミーナはルーミアとのお茶を楽しんでいたのであった
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「ふぁああ、よく寝たーーー」
「実にはしたない寝相でしたね」
「最近ルーミアがひどい……」
「ルナンさんがこっちにこれないのでそのあたりはきつく言い含められましたので」
「えええ、いつものルーミアがいい! というかなんでそんなに口調固いの!」
「えっと……ルナンさんを真似ているのですが」
「頼む、止めてくれ! 堅苦しいの嫌なの知ってるでしょ」
「そうだよね……はあ、だってルナンさんみたいにしないとご主人様にきつく言えないもの」
「5年かけて培った友情はルナンのお願いに勝てるものか!」
「勝てますよ」
「ましでか……」
「だって、ご主人様の為ですもん」
「ルーミア!」
「早く隣に行かないとシルベリータ様が待っていますよ」
「そうだった! じゃあ行ってくるね、ご飯はどうするんだ?」
「話によるとご主人様は奴隷登録を成されていたはずなので、部屋に食事が配達されますね」
「了解、じゃあまた後で」
「はい」
そう言ってアルシーは飛び出して行った
「ルーミアさん、あれがアルシーなんですか?」
「あの方は一人の時、私が居るとき、シルベリータ様が居るとき、その他の方が居るときで変わる人です」
「それって……」
「お分かり頂けますか? 危ないということが」
「…………」
「原因はわかっているのですが、他言できるようなものでもありません、あの方が最終的にどれに落ち着いたとしてもあの人の何かが変わるわけではないので……と少々込み入った話をしてしまいましたね」
「い、いえ」
ミーナはこの時ちょっと厄介な人と同室になったなと思っていた
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