魔法の訓練
最近の朝の日常的な光景が目の前に広がっています
私の主人であるアルシー様とこの屋敷にやってこられているシルベリータ様
二人は同じ部屋で寝ているので二人がこの部屋で寝て寝ているのは当たり前であるのですが
(どうしていつも抱き合っておいでなのでしょうか……)
必ずお互いを抱き枕のように抱き合っておいでなのです
アルシー様の内面を知る私にとっては何とも形容しがたい状況であることは間違いありません
しかし、シルベリータ様がこの状況をお望みであるならば私たちの口からは何も言えません
ではいつものように起こしましょう
===================================
「アルシー様、シルベリータ様、朝ですよ」
「……ん、ああ、おはよう、ルナン」
「おはようございます、アルシー様」
「ふぁあーー、アルシー、ルナンさんおはようございます」
「おはようございます、シルベリータ様」
「おはよう! シル!」
「朝食の用意にもう少しかかりますので先に湯浴みをお願いします」
「はーい、シル行こ!」
「うん!」
ドタドタ
少女二人が駆けて行ったあと
「最近、アルシー様の男性らしさが薄れてきているような気がしますね……」
=====================================
お風呂、朝食が終わり、本格的に魔導の勉強が始まった
「まずは、魔術の適正を調べましょう」
「「はい!」」
「じゃあ、まずはアルシーから、この術式が書いてある紙に手を乗せてね」
「はい!」
「よし、じゃあ行くわね、”我この者の適正を調べる者、この者の適正を教えたまえ”…………ふう、分かったわよ」
「母上! 何なのですか!」
「光ね」
(へえ、てっきり闇が出るかと思っていたわ)
「じゃあ、次はシルベリータちゃんね」
「はい!」
そして同じように手順が踏まれ
「あら、シルベリータちゃんも光よ」
「本当ですか先生! やった!」
「ふふ、二人とも同じ魔術適正だなんて、楽できるわね」
「母上……」
「半分冗談よ、私も適正は光だもの、闇を教えるよりは楽に決まっているじゃない?」
「確かにそうですけど!」
「じゃあ、頑張って行くわよ!」
「「はい!」」
「まずは、自分が一番使いたい適正にあった魔法を決めてね」
「先生! 私は風にします」
「母上、私は氷にします」
「分かったわ! じゃあ、まずは初級魔法からね、風魔法は”ブレード”、氷魔法は”ジャベリン”よ」
「「はい!」」
「じゃあ、まずはシルベリータちゃんからね、私の言うことを復唱してね」
「はい!」
「”風よ、相手を切り裂け、ブレード!”」(シュッ)
「”風よ、相手を切り裂け、ブレード!”」(シュ)
ちなみに目の前には魔法用にアーシャの作った的が設置されている
(同じ魔法なのに威力が段違いだな)
「あら、いきなり発動したわね。やっぱりシルベリータちゃんはすごいわね!」
「え、そうなんですか?」
「ええ、大体は最初の50回は発動すらしないのよ、普通はね」
(気になったんだけど、この世界にLvとかいう概念はあるんだろうか)
「シル、すごいね!」
「アルシー……」
「じゃあ、次はアルシーね、”氷の矢よ、相手を貫け、ジャベリン!”」
(シュッ)
(ザクッ)
「”氷の矢よ相手を貫け、ジャベリン!”」
(シュ)
(サクッ)
(やっぱり威力が全然違うな……)
「まあ、やっぱりね」
「母上それは……」
「アルシーは多分最初から行けるだろうなって思っていたから」
(期待が大きいよ!)
「どうしようかしら、この教育も10歳になったら入る魔法大学校の予習みたいなものなんだけど……この調子なら、入学までで中級魔法まで完走できそうだわ!」
(そういや俺たちまだ5歳なんだった)
今更自分の年齢を再確認するアルシー
彼女が周りよりも進んでいるのはまあ当然といえば当然だが
それについてこれているシルベリータもかなりすごい
当の本人達はそのことに全く気付いていないのだが
(アルシー置いて行かれないようにもっと頑張らなきゃ!)
シルベリータはアルシーと共に居たいという気持ちから人一倍頑張っているのであった
感想お待ちしております




