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魔法と魔術

「シルベリータちゃん、安心して。 アルシーには貴方が追い付くまで先には進ませないから」


「え、母上!」


「本当ですか! 先生!」


「本当よ!」


「母上! では私は何をすれば……」


「その辺に転がっている初級魔術書でも読んで待っててね」


「……はい」


「アルシー、そんな顔しないで! 私頑張るから!」


「シルー、ありがと」

(この娘、マジでええこやー)


「じゃあ、シルベリータちゃん、続きよ!」


「はい!」




=====================================




一週間後



「シルベリータちゃん! よくやったわ、これで魔法の導入の授業は終わりよ」


「え! ありがとうございました! アルシー終わったよ!」


「シル! お疲れ様! ようやく私も勉強できるわ!」


「一緒に頑張ろうね!」


「うん!」


「さて、じゃあ明日から初級魔法と初級魔術の授業を始めるわね、今日はここでおしまい」


「「はい!」」



=====================================



アルシーの部屋


「シルの魔法適正ってなんだったの?」


「私は、風と水と土よ! アルシーは?」


「えっと、火と雷と氷だったよ!」


「光と闇は魔術だったよね?」


「うん、この二つは明日にどっちかが分かると思うよ!」


「なんだろうね! アルシーはどっちがいい?」


「うーん、強いて言うなら闇?」


「どうして?」


「シルが光だろうなーって思うから、違うのに……」


「えー、魔法は全部違うから魔術は一緒がいい!」


(確かにその方が俺もうれしいけどね!)


「アルシー様、お風呂が用意できました」


「ありがとう、ルーミア、ルナン、じゃあごはんの用意お願いね」


「「はい!」」


「シル、行こ!」


「うん! サーシャもお手伝い頑張っね」


「はい」


(今更だけど、サーシャって母上と名前似ているよね、紛らわしいな、なんて)


二人が出て行った後



「ふう、行ったわね」


「サーシャさん、どうしてそんなに気を張っているのでしょうか?」


「ルーミアには関係のないことよ」


「それでも気にはなりますよ」


「まあ、いずれ話せる時が来れば話すわ」


「お二方、早く行きますよ! あれは長風呂するときとそうでないときの差が激しいですから」


「ルナンさん、流石にご主人様をあれとしか呼ばないのもどうかと思うのですが」


「ああ、これはご主人様に許可されていますから」


「「え?」」


「言って無かったですかね? ルーミアには後で事の詳細をお伝えしますけど」


「は、はあ」


「まあ、私には関係ないことね」


「では行きますよ! 私の予想では今日は短い日の筈です」


「「はい」」




====================================



風呂場


「あーーー、いい気持ち!」


「アルシー、何かお年寄りみたいだよ!」


「気持ちいものは気持ちいの!」


「それはそうだけど……」


「今日はおなかが減っているから、早く上がりたいんだけど」


「いいよ」


「よし! じゃあ洗いっこしよ!」


「うん!」


(俺は正常だから、動じない、動じていない……筈)



====================================



食堂にて



「父上! 母上! 上がりました!」


「シルベリータちゃんも一緒ね、さあ、ご飯にしましょう!」


「「はい!」」


「ははは、二人とも元気がいいな!」


「今日は少し早く切り上げたからかしらね、それとも明日が楽しみなのかしら」


「その両方かな」

(わくわくしてるし、俺は毎日消化不良だから元気いっぱいだぜ!)


「ふふ、シルベリータちゃんは?」


「は、はい! すごく楽しみです!」


既に食事は始まっている


前にも言ったが、ジャンヴァルディ候家の夕食は会話をしながら進む


シルベリータも当初はそれに慣れていなかったが最近では少しずつ会話に参加できるようになってきている


まあ、シルベリータにとっては貴族の習慣に慣れるいい機会である


実家と180度違う夕食の形式はそうそうない



=====================================


[ジャルンマーダ基礎魔法導教本]より



ここで少し魔法と魔術の違いについて触れておこう


双方とも魔導と言われるものに属する


魔法は空間に存在する魔素を使用する詠唱による魔導


魔術は術式を描くことで発動する魔導のことである


基本的に魔法の属性は6つある








となっている


それぞれ下の属性には優位に立つようになっており


水の下には火が来るのでそれぞれの優劣を図に表すと円形になる


魔術には




の2つの種類が存在し


一応双方の魔術の使用は可能だが


基本的に適合属性はどちらか一方になる


また魔法は適合属性の会得が終わらなければ他属性の魔法の会得は不可能でありこの謎は未だ解明されていない


しかし、魔術に関しては双方とも同時に会得が可能であるが適合属性のほうが数段会得速度が上である



これが基本的な魔法と魔術の違いについての基礎知識である。



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