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魔法のイロハ

アルシーとシルベリータの魔法の勉強はシルベリータの誕生会の2日後から行う手筈となっていた


そして今日はその初日である


「父上、シルは今日から此処へ来るのですか?」


「ああ、そうだよ、泊まり込みになる、部屋はどうする?」


「気を使っていただかなくてもいいですよ、シルの望むようにしてあげるのが一番です」


(父上と母上の前では幼言葉を使う必要がなくなったからな、若干しゃべりやすくなったな)


「そうか」


「アルシー、シルベリータちゃんが到着したわよ!」


「え! すぐ行きます!」




「ドルイ」


「アルシーはああ言っていたが、5歳の娘であることには間違いないよ」


「ええ」


「行動や、言動の節々に5歳の子にふさわしい物も残ってる」


「ええ」


「守るべき対象であることは間違いないんだ」


「そんなの、今更言うことでもないでしょ?」


「ああ、そうだったね」






ジャンヴァルディ候邸の入り口にて


「シル! ようこそ私の家に!」


「アルシー! これからよろしくね!」


「うん!」


「サーシャ、あいさつしてね」


「はい、アルシー様、私はシルベリータ様の奴隷となりましたサーシャと申します」


「あ、こちらこそ! ルーミアも自己紹介!」


「はい! 私はアルシー様の奴隷のルーミアです、よろしくお願いします!」


「ルーミアちゃん可愛いね!」


「え、そうでしょうか……」


「アルシーもそう思うよね?」


「それは勿論よ!」


「えっと、それでだけど私はどうすればいいの?」


「どうしたい?」


「うーん、アルシーと同じ部屋がいい!」


「わかった! 父上にそう伝えておくよ!」


「ありがとう!」


「じゃあ、母上のところに行こう!」


「うん!」


アルシーとシルベリータは二人で駆けて行った


「サーシャさん、お久しぶりです」


「見覚えがあると思えば、あの時のエルフね」


「はい……」


「そっちはどう?」


「ご主人様でしょうか? すごくいい人ですよ」


「それは良かったわね、シルベリータ様もいい人よ」


「えっと、屋敷を案内しましょうか?」


「そうね、お願いするわ」


「ルナンさん、いるかな……」


「ここにいますよ」


「うわ! 驚かさないで下さいよ!」


「失礼しました、ですがアルシー様の安全を確保するのが私の役目ですので」


「アルシー様はいきましたよ?」


「ああ、シルベリータ様が居ればあれは暴走しませんので大丈夫でしょう」


「あれって……自分の主人よね? 酷い言い方ね」


「まあ、ご主人様ですし、仕方がないともいえないような……」


「まあ、私にとってはアルシー様も、あれも同じですけどね」




アーシャの書斎にて


「母上! 来ました!」


「失礼します!」


「待っていたわ、アルシー、シルベリータちゃん、さっそくだけど、今日から本格的に魔法の勉強を始めるのだけど心構えを教えておくわ」


(えっと、これは俺が昔ならったやつかな)


「壱、必要時以外は人に向けない。 弐、自分の限界を超えない。 参、練習は必ず人の目のあることろですること。」


(最後の一項目のところだけ俺を軽くにらんだよね、母上! ばれてたか……)


「とりあえずはこの三つを守ること、いいわね?」


「はい!」


「……はい」


「アルシーもっと元気よく言いなさい」


(ちっ、ちゃんと宣言させる気だ)


「はい!」


「よろしい、じゃあ、シルベリータちゃんは基礎をやるわね」


「はい!」


「アルシーはその辺に転がってる初等魔道書でも読んでおきなさい」


「はい!」


(まじですかい)


「よし! じゃあ、まずは魔力を練る練習よ。 まずは魔力を感じて貰わないといけないわね。ちょっと手を出して」


「はい!」


「よし、じゃあ今からこの手に私の魔力を流すから、その感じを掴んでね」


「はい!」


「じゃあ行くよ」(ハッ)


・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・


「アーシャ先生、なんとなく感じれました!」


「え! 本当!」


「はい! 何か、ふわふわする感じです!」


「そう、それよ! すごいわね、アルシーもすごかったけどシルベリータちゃんも十分にすごいわ!」


「え、アルシーはもうやってるの?」


「アルシーは私がちょっと先ばしちゃって基礎を2歳の時に教えちゃったの」


「うーずるい!」


「シル、これは仕方がないって」


「分かってるけど……」






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