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【2部開始】30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
【2部】女神の神殿編

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175話 合同会議

ーー夜22時 ホテルの宴会場にて


 「よしそれじゃあ、女神の神殿攻略会議をはじめるぞ!」


 元S3攻略者である若織詩音の掛け声が宴会場に響き、柴崎班、神宮寺班の合同会議が始まった。


 「よっしゃあ!はじめよーぜい!」

 「うわっ……神宮寺、酒臭い」


 神宮寺の隣に座る麗奈はそう言うと、神宮寺から距離を置いた。


 「お、おい神宮寺お前、まさか酒飲んでからここに来たんじゃなかろうな」


 麗奈の発言を聞いた柴崎は恐る恐る神宮寺へそう確認した。


 「はぁ?飲んでるわけねぇだろがぁ、シラフだよーん」

 「はぁ、シラフで酒臭いわけないだろ……」


 柴崎はため息混じりにそう話す。


 「柴崎落ち着け!神宮寺はあとで私がボコしておく、それよりもまずは会議だろ」

 『バシッ』


 若織はそう言うと、ホテルの人に用意してもらったホワイトボードを勢いよく叩いた。

 若織詩音、現S2特別攻略者。

 特別攻略者とは、攻略者としてランキング査定を行わない攻略者のことであり、若織の他に祭や花園が該当する新たな制度である。

 

 「りょ、了解です……」


 柴崎は若織の迫力に押され、引き攣った顔でそう答えた。


 「よし、それじゃあ攻略プランの説明に入るぞ、兵藤!説明しろ」


 若織に呼ばれ神宮寺班所属、兵藤皐月が小走りでホワイトボードの前に現れた。


 「は、はい!ここからは私兵藤が、ご説明いたします」


 兵藤皐月、Bランクのいわゆる下級攻略者である。

 回復系スキルを得意としているが、それ以外のスキルやダンジョンアイテムは大して持っていない。

 ではなぜ彼女が、攻略者ランキング3位の神宮寺班の班員に選ばれているのか、それは。


 「あの子が噂の鬼神の子」


 柴崎はそう小さく呟いた。


 「き、鬼神だなんてやめて下さいよ、私はただ他の方よりも身体能力が少し高いだけなんです」


 そう言って兵藤は手を横に振り、力強くないアピールをした。


 『パキン』


 しかし、兵藤は手に握っていたマーカーペンを粉々に砕いてしまう。


 「や、やだこのペン壊れてるー」


 兵藤はそう言うと、粉々になったマーカーペン静かに持っていたハンカチで拭き取った。

 今はもう全滅してしまった鬼神族と人間の間に産まれた忌み子、それが兵藤皐月の正体である。


 「い、いやいやそれは無理あるでしょ」


 國枝は兵藤のそんな様子を見てそう言った。


ーー蘭方サイド


ー同時刻、首里城にて


 「よっしゃあ見つけたぞ、ここが女神の神殿だぁー!!」


 蘭方は、無断で侵入した首里城の上に上りそう叫ぶ。


 「おいコラァ!そこのバカ降りてこーい」

 

 しかし、そんな蘭方の周りを無数の警備員が囲んでいた。


 「お、降りてこいだと?ていうかなんで、一般の人がダンジョンにいるんだろう、あ、もしかして首里城と勘違いしてるのか!」


 蘭方はそう言うと警備員達の方へと向き直った。


 「おーいおじさん達ぃ、ここはダンジョンだから早く出て行った方がいいよー」


 その発言を聞いた警備員4名は、口を開けたままその場に固まってしまう。

 しかしその場にいた警備員の1人が開いたままの口が閉じ話し始める。


 「お、おい何がダンジョンだ、ここは首里城だぞ」

 「え?」





 

 

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