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【2部開始】30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
【第1部】魔族侵攻編

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171話 神宮寺の行方②


ーー現在、神宮寺の家にて


 『バタン』


 自分の使っているベッドに麗奈を置いた神宮寺は、リビングへと戻る。


 「あの子は寝てるのか」


 リビングへ戻ると高級ソファに座る若織詩音がおり、神宮寺にそう訊ねた。


 「ああ寝てるだけだ、一応不死鳥の力で治癒もしてあるし大丈夫だろ」


 「そうか……今日は色々あったな」

 「ああそうだな」

 「にしてもお前があの子を担いでる姿は笑ったよ」


 若織はそう話すとケタケタと笑い始める。


 「うるせぇなぁ、もう忘れろって!」


ーー遡ること2時間前、遊園にて



 「さぁどうする炎の戦士、私と青龍は風を使う、相性的にはそちらは不利だと思うぞ」


 SSSレアダンジョンアイテム青龍を呼び出した若織は、相対するヴァルカンへそう告げる。


 『……どうしよう困ったな、俺はどうすればいいんだ』

 『え?』


 ヴァルカンのその言葉に、神宮寺と若織は驚いて変な声が出てしまう。


 「こ、困ったって、そんな分かりやすく同様すんなよ……」


 神宮寺はボソッとそう呟いた。


 『俺の仕事は神宮寺の足止めであって青龍と戦う事ではない、故に俺はそこの龍とは戦えない』


 そうしてヴァルカンはそのまま動かなくなってしまう。


 「おいおい……」

 「神宮寺、ここは私に任せてお前は園内に行って逃げ遅れた人がいないか見て来い」

 「お、おう」


 そうして神宮寺は園内へと走っていった。

 

ーー園内にて



 「おい麗奈!どこいるんだ!」


 園内に入ると神宮寺はすぐに城戸麗奈の名を呼んだ。

 しかし応答はない。


 「いねぇな、客と一緒に逃げてれりゃいいが……」

 『シュッ』


 その時、目の前に麗奈を担いだ韋駄天が現れる。


 「うわっ、お、おいなんだよお前」

 『……神宮寺倫也だな、いきなりですまぬがお前に麗奈を預ける』

 『ポスッ』


 現れた韋駄天は神宮寺へ麗奈を投げた。


 『ガシッ』

 「うおっ、危ねぇ……」


 神宮寺はなんとか麗奈をキャッチする。


 『頼んだぞ神宮寺』

 「頼んだって、お前も来ればいいじゃねぇかよ」

 『いや私は無理なんだ』

 『ブオッ』


 韋駄天はそう話すと黒いオーラに包まれしまい、その背後に1人の男が現れる。


 「よぉ神宮寺」

 「名取か、本当に生きていやがったのか……いや違うな、お前誰だ?」

 

 不死鳥の適合者である神宮寺に、狂道化師の変装は意味がなく、すぐさま見破られてしまう。


 「へへへ、さっすがは神宮寺くんだ」

 「この感じ、この前のピエロか」

 「大正解だぜぇぇぇえぇ、神宮寺くん」

 「まぁそうだよな」


 名取が狂道化師である事を知った神宮寺は、小さくそう呟いた。

 

 「お前がその身体を使ってるということは、名取はもう死んでるのか?」

 「ああ死んでるよ」

 「そうか」


 狂道化師からそう聞くと、神宮寺は悲しそうな顔を浮かべそう言った。


 「時間がねぇもんでな神宮寺よ、とりあえずその女はお前に返すが、この英霊は貰っていくぜ」

 『ズオオオ』

 「なっ!?」


 名取、改め狂道化師がそう言うと、韋駄天は黒いオーラに呑まれそのまま消えてしまう。


 「またな神宮寺、お前とはまた戦いそうな気がするよ」

 『ズオオオ』


 そうしてそのまま狂道化師も黒いオーラの中に消えていってしまった。


 「ちょ待てお前ら……マジかよ」


 麗奈をお姫様抱っこしたままの神宮寺を残して、狂道化師と韋駄天は消えてしまった。


 「おーい神宮寺!」

 

 ちょうどその瞬間、ヴァルカンとの戦闘を終えた若織がこちらへ走って向かって来た。


 「な!ちょちょ、待て待てこれは」


 麗奈を落とすわけにもいかない神宮寺はその場であたふたするしかなかった。


ーー1部完結まで残り1話ーー

 

 

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