170話 戦争の終わり
ーー中央区付近にて
「あ、おーい!連夜くーん」
「司さん!」
アスタロトととの戦いで負傷した司は、中央区近くで連夜を見つけ呼び止めた。
「……司さん、結構ボロボロですね」
生傷の多い司を見て連夜はそう言った。
「まぁね、そっちは意外と平気そう?」
「……いやまぁそれなりにダメージは受けましたよ」
連夜は俯きそう話す。
フェンリルはダンジョンアイテムなので、呼ばなければ出てこない。
故に今、連夜の隣にフェンリルがいなくとも、司は不思議に思っておらず。
まさかフェンリルが死んでいるとは思っていない。
「そうか、まぁお互いお疲れって事だな」
「そっスね」
そう話すと連夜ニコッと笑った。
「あー!司っちに連夜キュンじゃん!」
そんな折、後ろから騒がしいギャルが2人の名を呼び走ってきた。
「あ、雛菊さん」
「雛ちゃん先輩!」
そうして、司、連夜、雛菊に長谷川を加えた4人は中央区付近で合流するのだった。
ーー祭&真蔵&蘭方&鏡花サイド
『ズドォン』
蘭方とサタンの拳は激しくぶつかり合う。
しかし、サタンの方が僅かにパワーが足りず、蘭方の光がサタンを包む。
「うおおおおおお!!」
「クッソ、ここまでかよ」
『バゴォン』
そして蘭方はそのまま押し切り、サタンを彼方へと吹き飛ばした。
「はぁ、はぁ、やったぜなんとか勝て……た……」
『ドサッ』
力を出し切った蘭方はそのまま倒れてしまう。
「蘭方くん!」
鏡花は蘭方の名を呼び駆けていく。
「いやぁ若さってスゲェ」
祭はそう言って倒れる蘭方を見つめる。
「おいおいジジイ臭え事言うんじゃねぇよ」
祭と同い年の真蔵はすかさず、そうツッコミを入れる。
「いやいやもう俺らは、ジジイだろうよ、だって見てみろよ真蔵、あの晴れやかな顔をよ」
サタンを倒し、そのまま気絶した蘭方は笑っていた。
「あいつは可能性だ、この先の攻略者業界のな」
祭はそんな蘭方をみてそう呟く。
「なにが攻略者業界だ、隠居してる俺まで巻き込みやがって」
『ベシッ』
真蔵はそう言って刀の入った鞘で祭を少し強めに小突いた。
「痛っ、まぁこれでこの戦争は終わりだな」
『ゴソッ』
祭はそう言うと、ポケットから魔王の入った鬼ごろしの瓶を取り出す。
「おいおいこんな時に酒かよ」
「いやいやこれは魔王」
「お前何言ってんだ、それは鬼ごろしだろ?」
魔族侵攻、終結。
ーー1部完結まで残り2話ーー




