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【2部開始】30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
【第1部】魔族侵攻編

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190/202

169話 弔いの光

ーーアスタロトの近くにて


 『カタカタッ』


 アスタロトの亡骸から、一つの気味の悪い模様の箱が飛び出す。


 『パカッ』


 そうしてその箱はひとりでに開く。


 『ズオオオ』

 「ふぅ、意外と簡単に出れたな、攻略者組合の監獄もなかなかザルですね」


 箱から現れたのは、攻略者組合所有の、監獄であるオリファルコンにいるはずの、槙島だった。


 「うん、死んでる死んでる、この戦争で魔神の誰かが死ねば良いなとは思っていたけど、やっぱり死んだのはアスタロトさんでしたか」

 『ガシッ』


 そう言うと槙島はアスタロトの頭を掴んだ。


 「……これで俺もお前と対等になれるよ、柴崎」


 槙島は短くそう呟き口を開く。


 「いただきまぁす」

 『ガシュッ』



ーー祭&蘭方&真蔵サイド


 「おもしれぇ、やってやるよ」

 『ギュオオオ』


 3人を前にしてさらにボルテージの上昇したサタンは、右拳に真獄を纏わせる。



 「真蔵ぉぉ!!」

 「言われなくともぉ」

 『ズパンッ』


 祭の掛け声に合わせ、真蔵はサタンの右腕を斬り裂く。


 「い、痛てぇぇぇぇ!!」


 右腕を斬られたサタンは痛みのあまりそう叫んだ。


 「ナイスだ真蔵」

 「……油断するなよ十蔵」

 「おうよ」

 「て、テメェら……」


 サタンは右腕を押さえて、祭と真蔵を睨みつける。

 しかしその背後に迫る影があった。


 「よそ見はダメだぜ、シャイニングブロー!!」

 「なっ!?」

 『ズドォン』


 右腕に気を取られていたサタンはシャイニングブローをモロに受けてしまう。


 「す、凄い」


 そんな3人の戦いぶりを見て、鏡花は1人そう呟く。


 「ゼェ、ゼェ、テメェらいい加減にしろよ」

 『シュオオオ』


 シャイニングブローを受けたサタンの身体は、即座に再生を開始するが先ほどまでの出力はなく、真蔵に斬られた右腕は戻っていない。

 嶺王、太陽王、伊地知鏡花、御影小夏、そしてこの3人と連戦を重ねたサタンに限界が近づいていた。

 しかしーー。


 「……くっ」

 『ドサッ』

 「蘭方!!」


 シャイニングブローを放ったはずの蘭方も左肩を押さえて倒れてしまう。

 アスタロト、ゴエティア、サタンと蘭方も強敵を3人も相手にしてきており、限界がきてしまった。


 「はは、そっちも限界みたいだな」

 「……んなこたねぇよ、まだやれるさ」


 そう言って蘭方は無理に身体を動かして、立ちあがろうとする。


 「蘭方くん……」


 蘭方のそんな姿を見て鏡花は力なくそう呟く。


 「ゼェ、ゼェ、次で最後だアルティメットスキル発動、王拳!!」

 『ギュオオオ』


 サタンは最後の力使い、アルティメットスキル、王拳を発動させた。


 「まだそんな力があったとはな」

 『チャキッ』


 祭はそう呟くと、天銃をサタンへと向ける。


 「祭さん!!」


 その時、蘭方が叫ぶ。


 「……どうした蘭方?」

 「頼む、俺にやらせてくれ、あと一息なんだ、絶対に仕留めるから」


 蘭方は味方である祭を睨みつけそう話す。


 「おいおい、そんな目を味方に向けるなって、まぁいいさ、やりたきゃやんな」

 「ちょ、おじ様!」


 蘭方の無茶を止めない祭に鏡花はそう怒鳴り声あげる。


 「鏡花、あの目を見てみろよ、ありゃあもう誰が言っても止まらなねぇよ」

 「あの目って」


 そう言われて鏡花は蘭方へと視線を向けると、蘭方はただ真っ直ぐにサタンを見つめていた。


 「なんだよ蘭方、お前、俺と心中しようってのか?」

 「違えよ、これは弔いだ、御影先輩のなぁぁぁ!」

 『キュオオオ』


 蘭方の拳に光が灯る。


 「なんだよその青臭え理由は、だけど良いじゃねぇかよ弔い、やれよ勝手によぉぉぁ!!」

 『ギュオオオ』


 サタンの蘭方は2人とも拳を握りしめると、お互い目掛けて走りだす。


 「蘭方ぉぉぉぉ!!」

 「ゴリキモ野郎ぉぉぉ!!」


 そして2人の拳は再び衝突する。


 『ズドォン』


ーー1部完結まで残り3話ーー


 

 

 

 

 




 


 

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