162.5話 新ランキング歓迎会③
ーー飲み屋にて
『パクッ』
「……このお刺身美味しい、あとで御厨にもあげようかな」
そう言って四季は、ホタテのお刺身を3切れほど小皿に分ける。
四季の席は1番端で祭達からは1番遠くにあるため、そこまで騒がしくはない。
そのため四季は独り、この騒がしい飲み会を楽しんでいた。
「……んー、これも美味しい、あとで御厨にあげよう」
ーーその頃、柴崎は
「あー!拓っくんこのお酒美味しいよ、ほら飲んでみなよ!」
仙道はそう言うと、自分の使ったお猪口を柴崎へと渡す。
「あ、ありがと、でも俺は自分のお猪口で飲むよ」
大人な柴崎は自然に間接キスコースから回避する。
「はぁ?私のお猪口でお酒が飲めないったぁ、どういう了見よ!」
しかし相手は酔っ払い、仙道は強引に柴崎の口へと自身のお猪口を当てにいく。
だがそれを良しとしない者が、仙道をずっと睨みつけていた。
「あの、すみません!柴崎さん嫌がってますから!」
『ヒョイッ』
そうして國枝はお猪口を取り上げる。
「はぁ!?なんばしよっと!」
お猪口を奪われた仙道はブチギレて、封印していた熊本弁が顔を出す。
ーーその頃、雛菊は
「でね、雛菊さん!真田幸村っていう人物は、そのお父さんの方が面白くて、あ、そうだ、お父さんの話をするなら幸村のお兄さんの話もしないとだね……って雛菊さんついてこれてる?」
雛菊はというと、槙島の聞きたくもない大河話を永遠に聞かされていた。
「いや聞いてねぇし、聞きたくもねぇし、席代わりてぇし」
机に突っ伏したまま、雛菊はそう答える。
「良かったぁ、聞いてくれてるじゃないですか、ちゃんと!それじゃあ続けますね」
槙島は雛菊のその言葉を聞いて、嬉しそうにそう言った。
そしてそのまま真田幸村の兄、真田信之の話をし始める。
「……ガチうざ、ヘルプ、長谷川〜」




