160話 Sランクの連携
『ガラッ』
「痛え、意外とやるもんだなあの小娘も」
吹き飛ばされたサタンはそう呟き、立ち上がった。
魔神サタンの強さは段階的に上昇していく、そのた現在のレベルは365。
それでもなおサタンの成長は止まらない。
「よし、あっちがその気ならこっちも遠慮なく、ミンチにしてやろう」
『ギュオオオ』
そうしてサタンは右拳に真獄を纏わせる。
ーー御影サイド
「私が前衛で、伊地知ちゃんはタイミングを合わせて私とスイッチして、それで前衛を維持していこう」
「了解です!」
御影小夏は、2年前まで下級攻略者のパーティーのリーダーだった。
平均ランクB、正直言って20層以上のダンジョンには行くことすら考えないレベル。
だがそこで小夏は、歳下の下級攻略者たちの紛れもない司令塔だった。
「……来る、来ます先輩!!」
鏡花は向かってくるサタンの気配を察知し、そう叫ぶ。
「わかった、私があいつの攻撃を止めるから伊地知ちゃんは攻撃をお願いね」
「了解です」
御影はそう話すと素早く伊地知の前に出る。
「真獄!!」
「嶺源!!」
その刹那、あっという間に眼前へと現れたサタンの攻撃に御影は即座に反応し、向かってくるサタンの拳に自身の拳を重ねた。
『ズドォン』
「いいねえ、シビれるぜぇ」
「勝手に痺れてろ、クソゴリラ!」
『バゴォン』
御影はそのままサタンを押し切り、彼方へとまた吹き飛ばす。
「伊地知ちゃん!」
「了解です、おいでファフニール」
『ギラッ』
御影の呼びかけに応じた伊地知は吹き飛ばされたサタンへ追撃を加えるべく、"聖剣"ファフニールを構える。
『ドゴッ』
「ぐはっ」
そうしてサタンは近くのビルに衝突した。
「……おいおいおいおい、なんだよそれ、悪手だろ」
そうしてサタンの視界の先には、ファフニールを携えた鏡花の姿があった。
"聖剣"ファフニール。
その能力は巨大な斬撃である。
「目の前の悪を断ち切りなさいファフニール!固有スキル発動、龍刃!!」
『スバァン』
鏡花の放つ巨大な斬撃がサタンへと襲いかかる。




