158話 花道に生きる
『ゴウッ』
迫る爆炎、その刹那、雛菊と長谷川は黒紋付袴を着た男の衝撃の一太刀を目撃する。
「固有スキル発動、龍園一葬」
『ズバァン』
花道に生きる事を決めた漢の斬撃はルシファーごと爆炎を切り裂いていく。
「ぐはっ」
『バシュッ』
ルシファーを切り裂くと爆炎を晴れ、綺麗な青空が広がった。
「品がねぇのよ、てめぇの攻撃にはよぉ」
元攻略者ランキング2位、花園真蔵。
その通称は、神刀。
彼に切れぬ"モノ"はこの世にない。
「ゴフッ、ご、ごれでぇ、終わってたまるかぁぁぁ!!」
なんとか持ち堪えたルシファーはそう叫び、真蔵へと突っ込んでいく。
『チン』
真蔵は刀を鞘に納め、居合の構えをする。
「花道ってのはよぉ、一瞬の美しさの中に永遠があると、俺は思っててよぉ」
「死ねぇぇぇぇ!!」
その言葉はルシファーの耳に届く事なく、ルシファーの歩みは止まらない。
「その永遠ってやつはこんな感じの事を言うんじゃねぇかな、花園流居合ー極楽鳥花!!」
『ズシャッ』
そうして真蔵の刃はルシファーの首を斬り抜いた。
『ドサッ』
倒れるルシファーを見て、真蔵は刀を鞘に納める。
『チン』
「お前もこれで永遠だ」
雛菊と長谷川は、一瞬の出来事すぎて固まったまま動けずにいた。
「おいてめぇら、いつまでそうしてんだ」
「……はっ!あ、貴方はもしかして"神刀"の花園さんですか?」
意識を取り戻した長谷川がそう問う。
「……引退してる、今は花の真さんだ」
ーー伊地知サイド
『ぐはっ、きょ、鏡花』
倒れる太陽王の眼前にはサタンに首を絞められる鏡花がいた。
「あ、うっ、く、苦しいぃ」
「こんなもんかぁ、攻略者はよぉぉ」
そしてその少し先には、倒れたまま動かない嶺王の姿があった。
『ザッ』
「れ、嶺王?」
そこへ嶺王の適合者である、御影小夏が到着するのだった。




