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【2部開始】30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
【第1部】魔族侵攻編

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157.5話 新ランキング歓迎会


ーー槙島が攻略者組合から離脱する、少し前の話。


ー都内にあるとある酒場にて。


 「おーい全員ビール持ったかぁ?」


 最大20人までいける座席の最奥でビール瓶を持った祭が皆にそう訊ねる。


 「持ちましたー!」


 そう答える蘭方の右手にはビールの入ったコップがあった。

 

 『パッ』

 「あ!何すんのー!」


 その様子を見た仙道が素早く蘭方からビールの入ったコップを取り上げた。


 「黙りなさい未成年、あなたはこっち」


 そう言って仙道はコーラの入ったコップを渡す。

 

 「まったくお子ちゃまが、しゃしゃるなよな」


 蘭方の対面に座る神宮寺はその様子を見て蘭方に聞こえる声でそう呟いた。

 

 「……うるせぇおっさん」

 『ピキピキ』

 「今なんつったよ、マセガキ」


 そうして神宮寺は蘭方へと掴み掛かかる。

 その様子を少し離れたところで、柴崎は呆れた顔で眺めていた。


 「あーやってるよ、だからさっきちゃんと席順は考えないとって言ったのになぁ」

 「私はしっかり考えられてると思いますけど?」


 柴崎の独り言に隣に座る國枝がそう答える。


 「え、いやいや、神宮寺を誰かの席の近くにしちゃダメですよ、あいつは誰とでも喧嘩するんだし」

 「でもこの席順のお陰で、柴崎さんの隣に座れて私は満足ですよ」

 「……え?」

 

 國枝から答えづらい言葉を投げかけられた柴崎はそのまま固まってしまう。

 そしてその対岸では、雛菊と槙島が横並びで座っており、雛菊は誰が見てもわかる不機嫌そうな顔を浮かべていた。


 「あー、マジ最悪なんだけどこいつの隣とか……てかなんか死臭してない?こいつから」


 ダルそうに頬杖をつき、雛菊は槙島へ言葉のジャブを打ち込んだ。


 「え、死臭?それは大変だね、でも僕が今日着ている服全部、さっきクリーニングから帰ってきた服だから、そんな匂いするはずないし……あ、多分雛菊さんの鼻が腐ってるんじゃないかな?」

 「……ガチうざ」


 雛菊はそう言うと机に突っ伏してしまった。


 「ねぇおじ様、私ビール飲めないから、このコップの中身カシオレに変更してもいいかな?」


 さらに最奥の席では祭の隣に座る伊地知鏡花がビールの入ったコップを持ち、そう訊ねていた。


 「いやいや鏡花ちゃん、最初の一杯はビールだよ?」

 「……うざっ、昔の人の発想だね」

 「なっ!?」


 最愛の姪っ子からその言葉を聞いた祭はあまりのショックで、動かなくなってしまう。


 「……はぁ、いつ始まるんだろ、この飲み会」


 仙道遥はそんな状況をみてボソッとそう呟くのだった。


 

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