154話 雛菊碧の行方
ーー白石区にて
「見えてきました魔族の一団です」
「ほへぇ、ゴクゴク」
自衛隊員の橘がそう言うと、雛菊は頷きながら持っていたドクペを二口ほど飲んだ。
「お、お嬢様……」
そうして橘の運転する車で、雛菊と長谷川は、激戦地である白石区へと今到着した。
「ここら辺で降りましょうか」
「はーい」
そうして車から降りると、50メートルほど先で魔族の一団が、自衛隊と戦っているのが見えた。
「うしっ!そんじゃあ、あーしと長谷川でまず攻撃を仕掛けるから、橘っちは……うん、ここで待機!」
「い、いやいや俺も戦いますよ」
「そう言われてもなぁ」
雛菊は少し迷惑そうに橘を見た。
とその時ーー
「やぁ攻略者!」
雛菊たちの背後に一人の魔族が現れる。
「お、お前は……だ、誰だ?」
「……ルシファーだよ!ほらお前らの本部をはじめに襲撃した魔族!」
「……あー、うーん、あいつか!」
雛菊はまるでわかっていないが、わかっている風でそう返事をする。
「その感じまるでわかっていないだろ、まぁいいこれで思い出すはずだ、エンドスキル発動、プロミネンス!!」
『ズドォン』
そうしてルシファーはプロミネンスを発動させて、雛菊たちを吹き飛ばす。
『シュゥゥゥ』
辺り一帯は爆風に包まれた。
『バシュュ』
「……長谷川、それに橘っち、大丈夫か?」
雛菊はとっさに水の壁を展開する事で、ルシファーの攻撃から自身と長谷川、そして橘を守る事に成功していた。
「懐かしい技だな、そういえばお前が最初に俺の技を防いだんだっけか」
「……そうだっけ?」
雛菊はそう言って首を傾げた。
「お、お嬢様、いい加減思い出してください……」
長谷川はそんな2人の掛け合いを見て、ボソッとそう呟くのだった。




