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【1部完結】30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
【第1部】魔族侵攻編

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148話 女神の神殿


ーー本部にて



 「安岡さん、これは重大な問題です、すぐさま祭くんに連絡すべきです」

 「わかっていますがね安達さん、それは無理なんですよ」


 北海道で魔族侵攻が起きている最中、攻略者組合本部では組合長の安岡貞治が、攻略庁からの来客者である安達公康から何やら頼み事をされていた。

 攻略庁、政府が10年前に新しく建てた庁であり文科省の外局。

 主な仕事は、組合と協力してダンジョンの管理や海外のダンジョンの情報収集等々である。


 「そこをなんとかお願いします、これはチャンスなんですよ」

 「そ、そうは言われましてもね……」

 「安岡さん貴方だってわかるはずでしょ、女神の神殿にどれだけの価値があるかなんて」

 「それはそうですけど」


 特殊ダンジョン女神の神殿。

 世界のどこかに稀に出現するダンジョンであり、現れている期間は2週間の期限付き。

 その中にはSSレア以上のダンジョンアイテムや金銀財宝が山程あり、そのダンジョン単体で経済的価値が1000億円以上あるとまで言われている。

 それが日本の沖縄に5日ほど前に出現し、安達は組合にその攻略を依頼しに来ていたのだ。


 「わかりました、なら待ちましょう、それで祭くんは今どこにいるのです?」

 「そ、それは……」

 

 安達にそう訊かれた安岡は目線を逸らした。

 今回北海道の地で起きている魔族侵攻について、安達らダンジョン庁には何も知らされていない。

 理由は、祭が"あいつらに言うと要請がどうのこうの、あれこれどうのこうのと言ってくるから教えなくていい"と言ったためである。

 そのため今回祭達は、ダンジョン庁を通さずに勝手に国と交渉し自衛隊を動かしている。

 もしこの事がバレた場合、最悪来年度の政府からの補助金が減ってしまう。

 その事だけは避けたいと安岡は思っている、まぁどうせ遅かれ早かれバレる事ではあるのだが……。


 『コンコン』

 「失礼します!」


 安岡と安達の話し合いの場に1人の本部事務員が入ってきた。


 「どうした?何かあったのか」

 「安岡さん、安達さんも大変です、女神の神殿に派遣していた攻略者の先遣隊ですが、どうやら全滅してしまったようです」

 「な、なんだと!?」

 「安岡さん落ち着いてください、一体何があったんですか?」


 慌てる安岡に対して、安達は冷静にそう訊ねる。


 「龍人族です、女神の神殿に現れた彼らにやられたようです」

 「なっ、龍人族だと、もういないはずだろ」

 「……いえ、いるんですよ安岡さん」


 安達は、俯きそう話す。


 「い、いるってどうしてさ、祭のやつは全滅したって……」

 「あの日、我々が魔力生成の泉を彼らから奪った時、祭くんは情けをかけたんです、本当は殺せたのに」

 「ど、どう言う事だ、魔力生成の泉は牧田くんが作ったのではないのか?」

 「違いますよ安岡さん、あれは祭くん、僕、牧田くん、海堂さんの4人でパーティーを組んでいた時、龍人族から奪った物なのです」


 安達はそう言うと顔を上げ天井を見上げた。


 「祭くん……君は一体どこにいるんだい」


 安達公康、元攻略者ランキング7位。

 通称ラビリンスと呼ばれるダンジョンアイテムの使い手である。


 



 

 

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