147話 魔族と魔物と怪物
「と、とりあえず味方って事にするか」
蘭方は横にいる人狼が連夜であることには気がついていない。
そして連夜は吹き飛ばしたアスタロトの方を見つめていた。
「グォォオオ」
『シュッ』
そうして連夜は雄叫び上げて、アスタロトの方へと走り去ってしまう。
「……あれは一体誰なんだ」
蘭方は去っていく連夜の背中を見ながらそう呟いた。
半同化は、ずっと発動されているわけではない。
あと10分ほどで強制的に解除されてしまう。
半同化は強制解除となると、適合者は強力なリバウンドを受けてしまう、そうなれば連夜は少なくとも2日は起きる事ができない状態となる。
つまりこの勝敗の行方は時間との戦いであり、蘭方、連夜の2人は迅速にこの2人の魔神を倒さなくてはならないのだ。
「エンドスキル発動、リパルション」
「ま、またこれか」
『バゴォン』
不意を突かれた蘭方はゴエティアのリパルションにより、また吹き飛ばされてしまう。
「いつまでも倒れている私だと思うなよ」
『シュオオ』
そう言ってゴエティアは、連夜に切り裂かれた腕を再生しながら起き上がる。
「……互いに2対2、状況は五分と五分になったわけだが蘭方よ、お前まさか勝った気でいるわけではないだろうな」
『ガラッ』
「いやいやそんな、これからでしょ、さぁ上げていこうぜぇぇ!!」
『ゴウッ』
5メートルほど吹き飛ばされた蘭方は即座に起き上がると、そう言って全身に纏わせた白炎の出力を上げていく。
「アルティメットスキル発動、真獄」
『ギュオオ』
ゴエティアはアルティメットスキル真獄を発動させると、エネルギーを右拳へと集中させた。
「またヤバそうなもんを発動させたな、それならこっちも新技でいってやるよ、固有スキル発動、シャイニングブロー2」
『ギュオオ』
蘭方はそう言うと、左拳にシャイニングと白炎を合わせた白色のオーラを纏わせる。
「おもしろい、さぁ来い小僧、この私がお前の存在をこの世界から抹消してやろう」
「うおおお、やってやらぁぁぁ」
蘭方は雄叫びを上げながらゴエティアへ突撃して行いった。
「エンドスキル発動、アトラクシオン」
『グン』
アトラクシオンにより、蘭方はまたゴエティアの方へと引き寄せられてしまう。
「ニ度同じ手は食わねぇよ、シャイニングブロー2解放!」
『ブワッ』
蘭方は白いオーラを纏わせた左手をゴエティアの方へ向け、そこから白炎を放つ。
「な、なんだと!?」
『ズドォン』
放たれた白炎はゴエティアへと直撃する。




