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オンラインで間違って最弱な鬼を選んでしまった件  作者: あるすれっと
クイーンクエスト またの名を 糖党撲滅大作戦!
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11-2[シーメルルート]

みんなと別れ、わずか数分。


早速糖党の連中を目の前に発見。


どうやら話をしているようだけど、何を話しているのかしら。


私はこっそり耳をすましてみる。


「敵が浸入したかもしれないらしいな」


「まぁ私たち糖党の砂糖剣の前では無力に等しい。気にする事ではないだろう。……それよりも私は連携の方が気になる」


「ああ、他の秘密結社とのやつか」


「そうだ。我が教祖様の考えだから表立っては非難しないが……それでも何故KKN(かきん)教と手を組まないといけないのは疑問に思う」


「国相手にするからじゃないか?」


「おそらく違うはずだ。何故ならばーーぐひゅ!」


「おい、どうしたんーーじゃばっ!!」


私は2人の眉間をマグナムで撃ち抜いた。


成る程、これはとても最悪な情報を得たかもしれないわね。


オタ杯闘争で襲いかかった、課金ばかりの集団。


課金をしているということは、単純に1人1人が課金装備で強い。


糖党は砂糖剣だけ気をつければいいのだけれど、これは面倒になってきたわ。


早速他のメンバーに伝えよう。


そう思ってその場で通信しようとしたけれど、私は殺気を感じ横に回避。


私がいた場所には砂糖剣が振り下ろされていた。


「クックック、お前が侵入者か!」


こいつが糖党の連中か。


ショウの言う通り、どうやら厨二病を患っている、うざったい奴らのようね。


私は先程同様、眉間を目掛けて撃つ。


「効くわけないだろう!」


だが砂糖剣で防がれてしまう。


へぇ、一応そういう芸当ができるスキルはあるんだ。


それには関心。


「クックック、そんな玩具じゃあ俺の剣にーーばぁ!!?」


「けど、隙ありすぎじゃあない?」


私は呆れながらリロードする。


だっていちいち口上が長いんですもの。


しかも髪をかきあげながら毎回言うし。


そんなガチ油断してたら攻撃するに決まってるじゃない。


「クックック、我が同胞が昇天してしまったか」


「しかし彼奴は我々幹部の中でも最弱。足元にも及ばん三下だ」


「これから本当の糖党の恐ろしさをあーー」


「うるさいっての」


三連続のクイックドロウ。


的確に相手の眉間を撃ち抜く。


勿論即死。


「ショウたち、こんな面倒な奴らと戦っていたのね……」


ある意味アイツらと何回も戦ったショウたちは尊敬に値するかも。


なんて思いながら奥へと進む。


「クックック、ようこそ我らが牙城へ!」


「糖分の素晴らしさに跪きならが震えて住ね!!」


「我が左手の疼き、耐えれるかな?」


うわぁお、またいたわよ。


もうこれ、糖分の大好き集団ってより、厨二罹患集団じゃない。


うんざりしながらも敵を撃ち抜いて倒していく。


にしても全然強くないわね。


口だけのしかいないのかしら。


ーーなんて思っていたのがフラグになったみたい。


「ほう、中々強いじゃあないか」


私の銃弾を的確に斬り、撃ち落とした敵が1人。


両手に砂糖剣を持ち、鎧武者の格好をした人物。


これは期待できそうだわ。


いくら早くしないとは言え、ここまで歯応えないのは不満だったのよ。


まぁそうじゃなくとも、倒さないと通してくれなさそうだから戦闘は不回避だし、それに。


「我が名は信子(のぶし)。いざ尋常にーー」


不意打ち眉間撃ちを防ぐあたり、偶然じゃなく間違いない強者だし。


逃げ切れるわけがないのよね。


「勝負!!」


「エアミドナッ!!」


敵の攻撃に、私は愛用の武器の名を呼ぶ。


すると武器が手元に現れ、一撃を防いでくれていた。


「ほう、旋棍(トンファー)使いか。中々珍しい」


「アンタの武器の方が珍しいわ、よッ!」


腕を思い切り挙げて敵の姿勢ごと崩すと、そのまま敵の腹部めがけ攻撃。


見事にクリーンヒットするも


「いった!」


硬い鎧のせいでダメージを与えるどころか、こちらが怯んでしまった。


武器を落とすヘマはしなかったけれど、これはちょっとまずいわね。


「ふんぬ!」


やはり隙と見てか一方の剣で攻撃してくる。


こりゃ、避けたらもう片方で追撃が来るわね。


受け止めるにしても痺れた今の握力じゃ捌ききれないし。


となったらやっぱりこれよね。


玄嵐の壁(シェルストムヒル)!」


全ての攻撃を風の力によって逸らす防御技。


これなら余程のことがない限りは問題ない筈。


「小癪が!」


だった。


なんと相手の剛剣は風をも断ち切り、わたしの身体を斬り裂いた。


「……ほう、あの状況下で最小限に抑えるとは」


だけれど敵の言う通り、半歩下がれたことにより、かすり傷程度で済んだ。


そう、本当ちょっとした傷だけしかついていないのに。


「だがな、この剣は“その程度の傷が致命傷となる”のだよ」


急激に襲う怠惰感、視界がぼやけ集中することができない。


これが砂糖剣の能力だというの?


それならとても厄介な効果だわ。


「安心せい、すぐにもっと良くしてやるぞ」


敵は改めて二振りの剣を構える。


私も構え直すが、ふらついてちゃんと構えることができない。


「そぅれ!!」


先程の玄嵐の壁を破ったように、剣を振り下ろしてくる。


違うのは二刀ともという点。


単純に攻撃力が上がってそうで、防ぎきれるか自信がない。


けどやらなくちゃね!


私は攻撃が来るだろう場所にエアミドナを構える。


ガキン!と金属の鈍いぶつかる音が響き渡った。


「ほう、受け止めたか、此の状態で」


感心したように言う敵。


実際は結構辛くて、もう耐えきれないくらいだけどね。


けどそう思ってくれてるなら好都合、無理をしてでも勝ちを狙っていきましょう。


私は体勢を前に崩しながら、敵の腰目掛けて意表を突いた突進。


見事成功したようで、敵はその場に仰向けで倒れる。


そのまま跨がりマウント取り、手首を叩いて武器を落とす。


この際、背中に砂糖剣の攻撃を受け、一段と怠惰感が酷くなるがこの際どうでもいい。


「ほう。で、どうするのだ?」


如何にも「すぐに抜け出す事ができるが?」って言いそうな言い方ね。


よろしい、ならば地獄を見せてあげましょう。


私はポーチから赤い瓶を取り出す。


そしてそれをすぐに開封、敵の口に流し込む。


「モガッ!?」


「アンタのクソ剣のせいで体調悪くなったからね。泣くほど喜びそうな刺激を与えてあげるわ!」


予想以上に抵抗する力が強いけど、なんとか保たせる。


こんな状態にされたんだもの、この超絶激辛タバスコ飲みきるまでは離さないわ。


「よくもこんな目に合わせたわね、許さないわ!」


大暴れする敵だったが、次第に動きが鈍くなり、遂には白目を向いて気を失った。


ふぅ、我ながら呆気ない最後だわ。


私は耐えがたい気怠さを何とか堪え、その場に立ち上がる。


正直立っているのも辛いけれど何とかするしかない。


「最悪ショウと合流しようかしら……」


けれど今どこにいるか分からない。


潜伏中とかだったら無線のせいでバレてしまう可能性もあるし。


偶然合流できたら、にしましょう。


「となると、向かいながら状態異常回復のアイテムを探すのがよさそうね」


私は重い足取りで奥へと進むのであった。


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