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轟く咆哮。
カウント0、wave8開始の表示と共に現れたもの。
それはスサノミズチに匹敵するだろう、超大型のエネミーが3体。
そして中型のエネミーの大群であった。
「身体強化光主!!」
俺はすぐ身体強化を使い、エネミーの大群に突っ込んでいく。
そして安置に降り立つとすぐ攻撃を始めた。
「光牙天輪!」
俺を中心に円の軌跡で斬る周囲攻撃。
以前使ったときは一撃で敵を屠った技であったが、今回は誰一体として倒れずに生き残っていた。
しかも瀕死というわけでもない。
まだまだご健在って感じだ。
くそ、まさか雑魚敵も強いのか!
「まだだッ、光牙衝波!!」
俺は高く飛び上がり、地面に思い切り武器を叩きつける。
その衝撃が光を帯び、光の波として敵を襲いかかっていった。
何気に新技であるのだが、数体は倒せたもののそれでも大体が生存している。
「頑丈すぎやしないか!?」
くそ、正直言ってここで半数近くは倒しておきたい。
何故なら機械の近くには大型エネミーがいるのだ。
それとこの敵らが合流したら流石に捌くのは不可能となるだろう。
強技でも倒せないエネミーだ、そうなるのは間違いない。
……しょうがない、ジョーカーを切らしてもらう。
ここでやらねばクリアは無理だ!
「よし、いくぞ!」
俺は武器に光を宿らせてから、高く飛び上がる。
そして魔力を出来るだけ多く込めると、武器を敵集団の中央に向かって投擲した。
「光角滅突」
剣の形をとっていた定規は槍の姿に変え、地面に当たった瞬間、巨大な光の爆発となって敵をつつみこんだ。
本来はクレーターとなる程の威力を誇るこの技。
機械の床のせいなのかそうならなかったが、それでも威力は変わらないはず。
倒せていると良いんだが。
「……これは思わず笑いが出るな」
敵の残数は減っていたものの、おおよそ三分の一程度。
予定していた半分には到達していない。
「くっ、だがここまでか……!」
というのもジャンプしたときにフィールド全体を見ることができたのだが、とても苦戦している様に見えた。
先行していた敵もいたのだろう、様々な敵が機械を攻撃していたのだ。
ここで敵を倒し続けようとしたら、おそらく機械が壊されてしまうかもしれない。
頼りになるかわからないが、ここは応援に行った方がいいだろう。
『ショウ、聞こえる!?』
「うわっ!?」
突然シーメルの声が頭の中に響いてきた。
なんだこれ、なんかのアイテム!?
『今アイテムを使って話しているわ。一方通行だから一方的に話すわね。現在左側が少し苦戦しているわ。申し訳ないけど援護よろしく!!』
ブツン、とテレビの音を切るような音がしたと思うと、シーメルの声は聞こえなくなっていた。
「……よし、急いでいくぞ!」
俺は武器を回収し、シーメルのお願い通り左側に向かって行った。




