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オンラインで間違って最弱な鬼を選んでしまった件  作者: あるすれっと
ドキドキ採掘場防衛戦 敵 砂糖 黄金いっぱい
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10-4


「はい、時間ないから各自状況報告して頂戴」


ーーあれからちょっとして今現在、全員が中央に集まり丸く円を囲み報告会中。


それぞれの戦果やら被害状況についての話をしていた。


話を聞いている限りはみんな特に問題はなさそう。


誰も回復アイテムを使ってないみたいだし、機械自体も全機ノーダメと最高の状態。


これならまだ余裕だな。


「ショウはどうだった?」


状況を聞いていたエイレが、俺にも振ってきた。


ある意味俺はこの報告会のメインだろうからな。


ステータス最弱だから足引っ張るの間違いないだろうし。


「俺はリアルタイム戦闘に助けられた感じだな。今のところノーダメ、戦果16体ってとこ」


因みに他面々はノーダメで最低50体は倒している。


こうしてみると討伐数少ないな、俺。


まぁ他が相性良い技いっぱいあるってのもあるんだろうけど、単純にスペック差だよなぁ。


「へぇ、ショウにしては凄いじゃない。てっきり一度蘇生済みかと思ったわ」


と、エイレ。


「ホントよくそのステータスで生き残れてるわね。まぁ流石私を倒しただけはあるわ」


「ショウさん、PvPとかリアルタイム制だとすごく強いですもんね!」


その後にイーレ、宇佐美様とコメント。


他もなんやかやコメントを言ってくれたが割愛、話さなかったのは幼馴染みのシーメル(マニ)とさっきまで一緒にいたミーシャ(マモリ)さんだった。


「さて、雑談はそこまでにして。この様子だと敵の量が多いだけで、そこまで強い敵はまだでなさそうね。機械のダメージがない間はこのまま自由に殲滅の流れでいいかしら?」


「それでいいんじゃない?」


「自分もそれでいいッス!


「それじゃあ、また各自持ち場について頂戴!」


そうエイレがそう言うと、またそれぞれ散っていく。


だが残っている、俺のとこに来た人が2人。


リティルとマモリさんだ。


「あ、ど、どうしたんですか?」


2人はアイコンタクトすると、先にリティルが話し始めた。


【私はもしかして気付いていないかと思ってきました】


「気付いてない?」


俺がそう聞き返すと、ああやっぱりみたいな表情をしながら言った。


【今回は運営主催のイベント戦、一回ごとに使用回数が元に戻ります。つまりは自動防御と身体強化光主がもう一回ずつ使えますよ】


「本当なのか!?」


【はい、そうなんです。ですが使える回数は変わりませんし、身体強化光主はwave2分くらいまでしかもたないでしょうから気をつけてください】


これはとっても良いことを聞いたぞ。


身体強化光主が使えれば、まだ戦える部類までになるからな。


本当ナビ子、いやリティルには助けられてばかりだ。


「ありがとうな、リティル」


俺はちょっと照れながらお礼を言う。


リティルも少し照れ臭そうにしながら


【どういたしまして。いつもみたいに今日はテロップ出せませんからよろしくですよ?】


と言って去っていった。


「うーん、青春だねぇー」


と、背後にいたマモリさんがニヤニヤしながら言った。


「なっ、べ、別に違いますよ!」


「でも側から見たら、青春真っ盛りにしか見えないとお姉さんは思うけどねー」


うっ、その点は微妙に否定しにくい。


確かに今冷静に考えるとアレはフラグ構築会話にしか聞こえない。


くっそ、思い出して恥ずかしくなってきたぞ。


「そ、それでマモリさんはどうしたんですか?」


俺はこれ以上は精神がもたないと思い話題を変える


マモリさんはお見通しのようで、ものすごくニヤニヤしているが話題を切り替えてくれた。


「聞きたいことがあったの。どうしてあんなに強いの?って」


「強いって……ああ、さっきの人間ですか?って質問の続きだったり?」


「そうそう、そうなの!」


マモリさんは、あの時のように目をまん丸にして若干興奮しながら続けた。


「だっていくらゲームとは言え、あんな飛んで跳ねてって凄いもの!全部攻撃を的確に捌いちゃうし!!これまでまともな戦闘を見ていなかったから、そこまで強いとは思わなかったですよ」


あー、確かにマモリさんことミーシャさんが加入したのはオタ杯闘争の直前だったか。


以前に糖党とかと戦ってはいたんだが、あの大会だけでは能力とかで勝ったようにしか見えないもんな。


そう考えればマモリさんがそう思うのも理解できる。


「実はーー」


マモリさんに説明しようか、と思ったその時。


目の前に10カウントの表示が現れた。


これはもしかしなくても次のwaveの予告時間?


だとしたらまずい、急いで持ち場に着かなければ。


「ま、マモリさん、申し訳ないですが後でまた!」


「はい、私も急がないと我主に怒られてしまうので、では!!」


マモリさんは俺以上に焦った様子で言い終わると、そのままダッシュで走り消えていった。


確かにエイレは遅れたら怒るだろうし、その怒りは絶対怖いからな。


特に子孫一族滅亡キックは特に恐ろしい。


マモリさん、間に合うと良いな。


そう思いながら俺も急いで戻った。











あれからどうなったか文章で簡潔に説明。


3、4waveはうって変わってヒューマンタイプのエネミーが襲いかかってきた。


プレイヤーだったら恐ろしかったが、中身はただのNPC。


そんな苦戦せず倒し切ることができた。


5、6waveは少し大型の獣系が増えてきたものの特段と苦戦することなく。


7、8waveも同様、すんなりと終わってしまった。


「絶対おかしいわ」


で、現在最後のwave休みである8と9の間。


エイレは物凄い剣幕で言った。


「物量は多いものの、何でこうも歯応えがないのよ!普通6か8waveには中ボス入れるでしょう!?」


「これが本来だとしたら調整ミスってるネ」


「もしかして初心者向けとかでしょうか?」


エイレの後に惰之とラギリさんが続いて言う。


確かにエイレの言う通り、敵量はいい感じに多い。


だがHP5、ステータス最弱の吸糖鬼が一回も落ちてないのは、おかしいぐらい楽すぎるという事。


運営は狙ってやってるのかはたまた違う要因なのか……


文句を言ったりや楽観視している人がいる中、シーメルが手を挙げながら口を開いた。


「最終wave、2手に分かれた方がいいと思うわ」


「あらどうして、こんなにも簡単だというのに!」


憤慨してるエイレはシーメルに当たりながら言った。


しかし提案をした当の本人は未だ冷静だ。


「さっきのスサノミズチ戦、ショウの話やこのイベント内容から察するに“次は絶対クリアさせる気0の編成”でくるわ。間違いなくね」


「そうデース?やっぱりイージーだと思うデース!」


ミーコさんがにこやかに言う。


他の面々も同様で、シーメルの予想は違うだろうと思っているようだ。


俺と帝国関連の人を除いて。


「……そうね、確かにそうだわ。冷静になること出来た、ありがとう」


「我主、残り時間も少ないですし、急いで吟味しなければいけないかと」


【バランスも考えないとですね】


他メンバーは急に冷静になったエイレを見てどよめく。


俺もこれには予想外だったが、良い予想外だったと言える。


正直、意見はシーメルと同じだ。


あまりにも難易度が低すぎる。


かと言ってそのままの難易度で終わるかと言われたら恐らく違う。


その理由もシーメルが説明した通り。


嫌な予感しかない。


「班を3つに分けるわ。右側二機をシーメル、惰之、イーレ、ミーコの以上4人。左側二機を宇佐美、ブンコ、ミーシャ、ラギリ、ナビ子の以上5人。中央一機を私。……ショウは身体強化が使えるのよね?」


「ああ、リティルからそう聞いた」


「ならば遊撃手となって頂戴。初手waveから使って、危ないところをフォローする形で」


と、言ったタイミングで次のwave開始の10カウントが表示される。


「急いで着いて頂戴!!」


ほとんど全員が釈然としない中、エイレの指示通りに配置についた。



カウントが0になった瞬間。



ーーその予想が正しかったと思い知らされた。


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