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オンラインで間違って最弱な鬼を選んでしまった件  作者: あるすれっと
ドキドキ採掘場防衛戦 敵 砂糖 黄金いっぱい
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10-3

『wave1』


そう目の前に表示されたかと思うと、いきなり空からエネミーがわんさかやってくる。


鳥系、悪魔系、獣魔系などなど。


色んな種類が大量に現れた。


さて俺はどう動こうかね?


対人戦のようにリアルタイム戦闘だからターン制よりはマシなのだが、いかんせん基礎能力が低く弱すぎる。


だってHPが5だぞ?


あの敵の群れに行ったら刹那で死んでしまうわ。


故に間合いが重要だが、実を言うと使える技がない。


午前に自動防御と身体強化使ったので使えず。


光牙滅斬は消費量的にここぞしか使えず。


新技、糖分波はおそらく使えず。


頼みの石投げは地面がメカメカな床のせいで石がなく使えず。


出来ることといえば身体測定と通常攻撃のみ。


あれ、俺役立たずかな?


ちょっと涙目。


「ショウ、いいから戦闘!」


おっと、シーメルさんに怒られてしまった。


しょうがない、できる範囲で行動してみるとしよう!


俺は定規を取り出し、敵の群れに近付く。


うーん、やはりこのまま突っ込んでもすぐやられてしまいそうだ。


何かいいものはないかな。


「お、これは!」


道具を漁っていると、エイレの家で錬金して入手した武器という名の文房具達を見つけた。


これ、定規の時みたいに左手で触ってぶん投げたら強いのでは?


そう思って、分度器を左手に持ってから敵の群れに投げてみる。


するとどうでしょう、敵がスパスパ切れていきます。


うん、これは使えるかもしれない。


早速残りの文房具6つを左手に持ち、敵に投げつけていく。


一方は敵を消滅させる。


一方はただコツンとぶつかるだけ。


一方は何故か大炎上。


そんな具合に色々なことが起こり、敵側はある意味阿鼻叫喚となっていた。


よし、いらないアイテムも処分でき、かつ敵を倒せたから一石二鳥だな。


「さーて、次はどうするかな?」


周りを見回してみるが、特に苦戦しているところはなく、みんなそれぞれ戦えているようだ。


じゃあこのまま単独で戦いを続けるとしよう。


えーっと、次は何があるかな……。


お、いつぞやの糖党討伐で貰ったC4爆薬があった。


うーん、まだ使えそうにないし設置だけしておくか。


俺はめぼしい場所に設置だけをして切り上げる。


そのタイミングでwave1は終了し、そのままwave2へと移行していった。


『wave2』


今度は獣系や虫系のエネミーが多い編成のようだ。


動きが早い敵が多いので、俺も防衛に入ーー


「ターゲットロック、“インドラ”シュートッ!!」


「爆弾の大雨をくらうッス!」


【誘導ミサイル発射】


らなくても大丈夫そうだな!!


まだ単独でやってくぞー!


「けど、何をしよう。アイテムはもうないし」


んー、怖いけどちょっと素殴りしてみるか。


俺は改めて構え直し、近くにいたクモ型のエネミーに向かう。


「無事だと、いいなッ!!」


そしてそのまま頭めがけて振り下ろす。


敵はどうやら気付かなかったようで、防御もできずクリティカルヒット。


たった一撃で倒してしまった。


あれ、もしかして普通の攻撃でもこの武器強い?


ちょっと威力が如何程かもっと試しておきたいな。


俺はまだ近くにいたクモエネミーに向かって突撃する。


「どりゃあ!!」


走りながら敵の顔面に定規を突き立てる。


短い悲鳴をあげたかと思うと、クモはすぐ動かなくなった。


うん、やっぱりこれいけるな。


よーし、だったらどんどん突貫していくか!!


俺はまだ残っているクモたちに向かう。


数は3体。


普通なら問題ないだろうが、俺は囲まれたら即死レベル。


ここは慎重に迅速に殲滅するとしよう。


俺はまだ気付いていなかった3体の内一体の頭を切断。


流石に気付いて二体とも攻撃仕掛けてくるが、体を半歩下げ受け流し、すぐ近くの一体の腹部に武器を突き立てる。


再び襲いかかってきたラス1に対し、突き刺した敵の亡骸で突進を受け止める。


そしてそのまま力任せにラス1ごと押し込み、近くの壁にそのまま突き刺した。


壁という抑えもあった事もあり、ラス1の胴体まで定規が貫通、あっという間にクモの串刺しの完成となった。


んー、久々にまともな戦闘をした気がするな。


だが俺としてはまだまだ暴れ足りない。


「よっし、次行くか!」


俺は周囲を確認して敵がいるところを探す。


どこも余裕ある戦闘をしているようだけれど、見た感じマモリさんのところは誰もいなく、ちょっと苦戦しているようにも思える。


だったらそっちに行くか。


俺は走ってマモリさんのところに向かった。(なお道中で敵を二体倒せた)


「あっ、マモリさん、大丈夫ですか!?」


「大丈夫!……と言いたいけれど、ちょっち辛いかな。手伝いお願いしても?」


「勿論!」


俺はそう言って、改めて敵を見てみる。


狼タイプが五体、蜂系の敵が七体。


後は中ボス的な感じにウェアウルフが二体、この敵らを指示するかのようにいた。


おそらく他の敵は一発でいけそうな気がするが、その中ボス的なのが問題だ。


一発でも耐えられたら反撃で死んでしまいそう。


こりゃあ引き締めないと。


「ショウ君、狼の方お願いしても?私は蜂と狼男倒すから」


「了解です!」


俺はマモリさんの指示通り、狼に向かっていく。


さっきのクモより動きが早い分、自身と機械に気をつけなければ。


案の定、狼は予想以上に接敵が早かった。


一気に飛びかかる、狼三体。


俺はすんでのところで右にステップで避ける。


ーーが


「ガァオ!!」


待ち伏せしていたかのタイミングで、一体が俺目掛けて襲いかかってきた。


これはヤバイッ!


なんとしても攻撃は当たっていけない。


俺は負傷覚悟で、丁度着地右足で思い切りさらに奥へと飛ぶ。


変な体制から強い力を入れた事で、足首になんとも言えぬ激痛が走る。


だが無事にも攻撃には当たらず、上手くすり抜けることができた。


「だけれど、安心はできないよなッ!」


勢いのせいで一回転した後に着地、そのまま間髪入れず近くの敵に駆け出す。


ちょっと痛いがなんとかなる程度、確実に一体は倒したい!


「おりゃあッ!」


相手はまだ切り返す途中だった為、振り下ろした攻撃は見事胴体を二つに斬り裂いた。


よし、倒した!


けどここで喜んでいる場合じゃあない。


俺はそのまま剣を構えつつバックステップ、そのタイミングでまた狼が襲ってくる。


今度は二体が正面か。


という事はまたサイドに二体が控えているのだろう。


ならば横に避けるのは得策ではないな。


だったらこうだな!


迫ってくる敵、俺は全く動かず武器だけを構える。


そして飛びかかる直前、俺は助走をつけ、敵が飛び上がったタイミングでスライディングをする。


狼の下を潜りながら、定規を上に向けながら。


その結果、一体は魚を捌いたときのような三枚おろしになりました。


ーー俺はそんな状況を確認する間も無く、そのまま少しズレながらしゃがみ、定規を横に構える。


すると迫撃の為、後ろにいた二体のうち一体が武器に突っ込んできた。


予測通りだったな。


この敵もまた真っ二つとなった。


残り二体。


敵は少し警戒したのか、攻撃せず二体で様子を見ているだけ。


ここは勝機と攻めたいとこだが、恐らくそれは愚策となりそうだ。


俺は出来るだけ力を込めて後方に飛ぶ。


するとやはりウェアウルフの一体が、俺目掛けて攻撃する為突っ込んでいる姿が見えた。


やっぱり、挟み撃ちするのが好きなんだろうな。


こんな攻撃は予測済みだ。


思った以上にジャンプしてしまった俺だが、運も良く敵を避けた上でウェアウルフの肩に乗ることができた。


「ガァ!?」


乗られたことに驚く敵。


敵に思考される前に、敵の体が動く前に行動しなければ。


俺は肩車状態から、敵の頭目掛けて定規を刺す。


そして反撃に警戒しながら、上へ斬り上げその勢いで宙返り、スーパーヒーロー着地をする。


勿論頭を抜かれた敵は即死だ。


「ふぅ……って、まだ油断できないな」


俺は瞬時に立ち上がり、定規を持って警戒する。


しかし周りをよく見渡しても狼がいない。


もしかして逃げたのか、マモリさんがやっつけたのか、wave終了なのか。


そう思っていると背後から視線を感じたので、そっちを見てみる。


そこには口をぱくぱくさせながら、目を丸くしているマモリさんがいた。


「あ、あの、マモリさん?」


俺は思わず声をかける。


すると少し震えながらマモリさんは声を発した。


「ショウ君って……中身人間であってる?」


「はい?」



『wave2終了 第一クールタイム』


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