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8-3

「ハーイ、一緒のランチサンクスネー!!」


というわけで、ある意味第2回目のオフ会、急遽開催のお知らせでございます。


ーーデースさんに会ってから少し経って現在、マニが見つけてくれた8人席にそれぞれ料理を準備して腰掛けていた。


状態としては俺、マニ、宇佐美様、空席。


反対側は空席、デースさん、見たことのない女性その1、見たことのない女性その2という並びだ。


多分見たことのない女性×2のどちらかが五英神のイーレだとは思うのだけれど、どちらにせよ俺の想像とは違った人物だった。


片方は、言うなればスポーツ系女子って感じ。


黒いショートヘアで、肌はほんのり小麦色。


服装もこれから運動でもするの?って言われんばかりにジャージ、スポーティーな短パンを着ていた。


もう片方は、良く言うなら日陰少女って感じ?


腰より長い黒髪、目をも隠す長さの前髪、全体的にもっさりボサボサ。


全体的に色白い感じだ、服も肌も。


うーん、身内で例えるとエイレとかマニみたいな感じだと思ったんだけどなぁ。


どちらかを選べと言われても……悩んでしまう。


「何かここで考え事してるコミュ障は置いておいて、こちらこそお誘いありがとうね」


1人うーん、うーん唸っている俺に敢えて触れつつ、マニが一礼しながらデースさんに応えた。


「こっちも無理言ってソーリィーデース!にしてもライバルがこんなプリティーガールとは思わなかったネ」


と、まるで太陽のように明るい笑みで言うデースさん。


これにはマニも素で照れてしまったようで、顔が少しずつ赤くなっていった。


まぁ普段可愛いとか言われていないだろうし、なんとなーく気持ちが分かるけれど。


1つ言うなれば「マニさん照れちゃってきゃわいいー」ってこ、へぶぅ!


「ショウ、それはやめなさい。次は鳩尾(みぞおち)じゃなくて(あご)砕くわよ」


はい、分かりました、もうやめます。


何があったか省略、仕切り直しといこう。


「そういえばお名前とかまだですね。自己紹介とかしましょうか?」


そう考えた矢先、宇佐美様がナイスアシストな提案をしてくれた。


確かに名前の紹介してないし、これだったらイーレが誰だかも分かる筈だ。


みんながみんなうなずくと、提案した宇佐美様から紹介を始めた。


「では私からしますね。私はエターナルフォースアルカディアのメンバー、兎人(とじん)キャラでやっています、七摘宇佐美と言います。今はとりあえず宇佐美って呼んでくださいね!よろしくお願いします!!」


お箸をマイク代わりにに自己紹介した宇佐美様。


終えた後、その箸を隣にいるマニへと渡した。


やべぇ、次俺か……


「私は峪星マニ。学生をしているわ。ゲームキャラはヒューマンで、名前がヴァイオレント=シーメルネレット。もしゲーム中にあったらシーメルって呼んで頂戴。商人してるから格安で色々売ってあげるわ」


そして「はい」と渡される箸。


冷や汗が止まらない。


一応マニの方見るが、「今回は助け舟ださないから、はよ頑張れ」って感じの目線してる。


な、何とか名前だけでも頑張って言うか。


「こ、こ、古見遊ショウ、です。よ、よろしく……」


な、何とか言えた!


顔が下向いて、声も小さいけれどなんとか言えた!!


こいつは大きな一歩だぜぃ!!


と1人内心テンション上げながら、マニ伝いで箸をデースさん側に渡してもらった。


「じゃあミーの出番ネ!ミーはミーコ・琴形(ことかた)・ホレリアスと言いマース!こういうフェイスですが、これでもこのカントリー出身のハーフデース!ゲームキャラはヒューマン、クラスはシャーマン、巫女をしてマース。是非どうぞよろしくネー!!」


「押忍ッ、自分は留塚江(るつかえ)ブンコって言うッス!歳は20(ハタチ)ッス。ゲームではガンナーをやっているッス!前は傭兵やってたッスけど、今は辞めてミーコさんのパーティーに入ったッス。どうぞよろしくお願いします!!」


「…………子倉(ねくら)イイレ。よろしく」


こんな感じでデースさん改め、ミーコさん組は自己紹介してくれた。


とりあえず一個ずつ、ツッコミというかコメントしておこう。


まずミーコさん。


外国の人かと思ったらハーフなんだなーと驚きました。


次のブンコさん。


背が結構小さいけど年上なんだーと思いつつ、なにか別な事も思い出しました。


傭兵って単語で少しピンときた感じもあるのだけれど、この人以前会ったことあるんじゃないかな、と。


具体的にメタ発言すると、3話で糖党と戦った時、精神崩壊してガールズトークしてたあの人。


多分その人だと思うんだよなー。


これは後で要確認って事で。


で、最後のイイレさん。


この感じ、俺と同じタイプの人間、コミュ障だよな。


しかも消去法でイーレの人ってことが分かってしまったし。


色々と衝撃的だったかも。


「紹介も終わった事だし、あとは各自ご飯でも食べながら雑談といきましょうか」


と考えている間に、マニが話を進めてくれていた。


それからは各々食べたり、話をしたり、情報交換をしたり。


俺も俺とてミーコさんの話を聞くことができた為、それなりに有意義な時間ではあった。


え、どうやって聞けたのか、って?


マニ伝いです、はい。


因みにブンコさんだが、やっぱりあの時に出会った兵士であっていたようです。


以下宇佐美様とブンコさんの会話。


「そういえば、以前どこかでお会いしました?ゲーム内でお会いした事がある気がするのですが」


「どうッスかねー?自分、色々なところで傭兵してたッスからね。最後はバーベットコールって街のジャックビルで仕事したんスけど……いまいち覚えてないんスよね」


「ジャックビル……。もしかして依頼主の方は糖党でしたか?」


「え、確かにそうッスけど……」


「ああ、ではお会いした事があるかもですね!……あの時はごめんなさい」


「何で謝るんスか?……あれ、何か思い出して……ああ、ああ!!」


と、ブンコさん、トラウマ再発してガタガタ震えて泣いてしまいました。


少し経ったら落ち着いた様子だったけど、ずーっと涙目で宇佐美様に怯えていました。


でもあれはしょうがないと思います、俺もガチで引いたしね。


後、他の事としてはイイレさんの事くらい。


人の事言えないんだけれど、イイレさんは一言も話さなかった。


ひたすらご飯を食べているだけ。


うん、そうなる気持ちは分かる、凄い分かる!


と謎の一方的な連帯感を感じながら、第2回緊急オフ会は幕を閉じた。


そして現在。


旅館のスタッフに案内され、俺たちは1つの客間に通された。


結構広い和室が1つで、その他に2部屋完備。


部屋風呂もあり、大人2人は余裕で入るくらい大きい。


そして何よりもこの絶景だ。


窓に広がるのは美しい木々と渓流の様子。


これはいいお部屋ですわぁー。


「こちらがチーム、エターナルフォースアルカディアの皆様が使うお部屋となります。詳しい施設・アメニティはテーブルに置いてありますファイルに書かれていますのでご覧ください。では御ゆるりと」


そして旅館のスタッフさんは部屋から出て行った。


うーむ、まさかメンバーと同じ部屋になるとは思わなかったな。


エイレたちが来るか分からないけど、1人だけ性別違うから小部屋を使わせてくれる、よな?


もしみんなで寝るぞってなったらコミュ障以前の問題となるんだけど。


一応思春期の男の子だからね、俺。


大好きな芸能人と一緒に寝るなんてなったら……まじやばくねって感じですよ。


「もしこれ以上クソみたいな考えしたらそこの窓から紐なしバンジーさせるわよ」


「マニさん、ここ8階で下、渓流なんですけど。俺即死しますけど!」


「だったら変な思考はやめなさい。やめないならガチでぶっ飛ばすわよ。……さて、荷物も置けたし早速あそこに行きましょうかねー」


「あそこって?」


「温泉」


マニさん、妄想膨らみそうな発言するのやめてください、俺が(物理的に)死んでしまいます。

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