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オンラインで間違って最弱な鬼を選んでしまった件  作者: あるすれっと
イベント?そんなことより金策だ!!
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4-4

それから暫く経ち、現在俺ら三人はフィールドに出ていた。


勿論目当ては高級食材。


それらがあるという場所に向かっていた。


「まだかしら」


そんな中、エイレがため息混じりに呟く。


無理もない、町を出てから一時間以上は経っている。


それに今は山道であるし。


疲れて当然だろう。


ふと見れば宇佐美もヘトヘトになっている様子だ。


ここは休んだ方がいいのだろうか。


そう思った時、目の前の木々の隙間から、洞窟らしきものがちらりと見えた。


間違いない、ここだ。


俺は念のためナビ子に訊ねた。


「あそこだよな?」


【はい、そうです。あの洞窟にアレがありますよ】


わざわざ全員が見れるように、正面にテロップを出してくれたナビ子。


それを見た2人は急に元気になり、「ついたー!」と叫びながら突撃していった。


なんやかんやで元気だったんだな。


流石は上位種族の吸血鬼と兎人か?


まーそれなら今まで、何故ダルそうにしていたんだっていう。


それとも空元気かな。


そんなことを頭で考えつつ、二人の後を追って進んでいった。


──するとどうだろうか。


僅か数秒しか経っていないのに。


ほんの目と鼻の先だったのに。


2人は吊るされて砂糖まみれになっていた。


「えーっとエイレ、宇佐美さん?」


俺は二人に声をかける。


だが黙ったままだ。


こりゃあ怒ってるかなーと思っていると、茂みから複数人の黒フード集団が現れた。


まぁ砂糖が出てきたって事は十中八九、糖党の連中でしょうな。


白い剣っぽいのも持ってるし。


案の定、そいつらはエイレ達を見ながらこんな風に言ってきた。


「クックック、貴様らは我々糖党によって糖尿病となるのだ!」


やっぱり、糖党だった。


しっかしあれなのか、糖党の連中。


言葉の始めに「クックック」をつけないと死ぬ、不治の病にかかってるのだろうか。


今のところ全員言ってるんだけど。


何がなんでも言ってるんだけど。


若干嫌になりつつ、俺は定規を取り出して構えた。


「ほう、我らに刃向かうか。面白いかかってこい!」


「お前らはテンプレしか言えないのか、よッ!!」


俺は2人の縄を切った後、近くにいた糖党員に攻撃をする。


だが最弱の吸糖鬼。


深く叩きつけた筈なのだが、相手は平気な顔をしている。


寧ろ笑っていた。


「こいつめちゃ弱いぜ!」


格下と判断した敵は、恐れず例の砂糖剣で俺を斬りつけてくる。


それを俺は寸で避け、カウンターの要領で左手で相手腹部に触れた。


いつぞやのリベンジとばかりに、相手にした左手の能力。


今回は何が来ても良いように、後ろに下がって石を投げた。


だが当たった音はない。


確かめたいが、まだ敵が沢山いる状況。


すぐ別な敵に目をつけながら、一定距離まで後退した。


「ほう、弱いくせに戦い慣れしてるな。北方で鍛えたか?」


「そうかもな!」


俺は2人のいるところまで、石を投げつつどんどん下がる。


相手も威力は理解しているようで、攻撃はしてもこちらに近づくことはなかった。


攻め立てるには今しかない。


俺は何故か気を失っていた2人に声をかけ、起こそうと試みる。


「起きてくれ!」


だが、やはりというか2人は起きそうにない。


こうしている間にも周りの石がなくなってしまい、敵がじりじりとこちらに詰め寄り始めた。


これはいけない。


なんとか2人を起こそうとするが駄目。


気が付けば全員が俺らを取り囲んでいた。


「クックック、正しく袋の鼠だな。さあ糖尿病になれ」


「そんなのごめんだね」


「減らず口を。……くらえ!」


そう言って剣を振りかぶった瞬間。


宇佐美が手を突きだし、何かを敵の腹に当てた。


「なッ!?」


驚愕する敵。


俺らはその一瞬を逃さない。


宇佐美はもう片方の手も前に出すと、呪文のようなものをブツブツ呟く。


俺は先陣を切るだろうエイレの取り残しを殺るため、あの技の準備にはいる。


そしてエイレ。


彼女は敵のいる方目掛け、鬼砲を全力で放った。


なお、今まで説明していなかったが、鬼砲は魔力を凝縮して放つ技だ。


怒りによってボルテージマックスのエイレ鬼砲は、今まで見たことの無い威力を保持しながら、周りの木々や地面ごと敵を包んだ。


「ま、まだだ!」


全滅かと思いきや、リーダー格と思われる奴がこちらに単騎突撃を謀ってきた。


だが遅い。


俺は前使った技、光牙滅斬を敵の身体めがけ射つ。


そして当たった瞬間、宇佐美は目を見開き言霊を紡いでいく。


「焔、炎、火。繰り返すは三度。地獄よりいずるめいを別け合い、あかき門を航れ。嫉妬に狂う妖艷ようえんを其の身を借りて宿り放たん!!」


こんな厨二ワードを一秒足らずで読み終え


よんの罪、『フレイ』!」


そう言い終えた瞬間、爆発のようなとてつもない強大で巨大な炎が相手をのみ込み、女性の笑い声と共に消えた。


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