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第六話 追撃

「そうだ、そんなに歳は離れてないだろう。私は17歳だ。敬語でなくても構わない」

「わかった、では行こうか」


家の中を警戒しながら移動。どうやら他の刺客は来ていないようだ、今のうちに逃げてしまおう。家の入り口まで移動、外には人はいないな。家から出て森に入っていく。少し進みこれからどう動くか相談しようと彼女に声をかけようとしたその時。


「撃て!」

「うぐぅ」


奥から声がすると彼女に向かって魔法が放たれる。そして魔法を受けミリアは眠ってしまった。


「ほう、魔法使いの仲間か。そいつは周りを巻き込まないように立ち回るだろうから一人と聞いていたがな。まあどちらでもいい、こうして俺が殺してしまうのだからな」


鎧を身につけた騎士の男、その後ろに魔法使いが六人。


「くくく、お前も魔法使いなら何が起こったのかわかるだろ、そしてこの絶望的な状況がな!」


この世界の魔法使いが覚える状態異常魔法はスリープ、パライズ、ペトリファイ(眠り、麻痺、石化)の三つ。他のクラスには状態異常攻撃はない。魔物等はもっと種類がある。アクセサリで防げるが一つしか装備できないため残り二つからは無力となる。六人ということは三種を二つずつ放った。一種は防いでも残り四からは無防備、絶対命中ではないが残り四人もいれば高確率で魔法がかかる。ちなみにどれを装備するかと聞かれれば一般的には石化防止のアクセサリを推す。石化は他二つと違い長時間効果が残り、解除するアイテムも高価だからだ。


「お終いだな、坊主」

「くっ!」

「逃がすな、魔法を放て!」


逃げようとしたが六人の魔法使いがすかさず魔法を放ち俺に命中、その場に倒れてしまう。彼らの眼が彼女に向かう。


「こいつを殺せ」


念のために準備しておいたから実際は効いていない、俺はアクセサリを三つ装備できるからね。わざわざ逃げたのは時間稼ぎのため。今から時間がかかるスキルを使うからだ。彼らに状態異常魔法をかけるのだが今回は全員確実にかかるようにしたい。しかしこのままでは命中力が低い全体状態異常魔法を放つことしかできない。そこでスキル規制を解除する必要がある。


「第三の眼、マジックアイズ!」


額に魔法でできた目玉が刻まれる。このスキルによりスキル一つだけという規制がなくなり使い放題に。全体化と命中上昇使う。これでもまだ命中率は100に届かない、そこでスキル詠唱の出番だ。


「目にうつる者は全て敵、汝惑わされるべからず」


起き上がりながら呪文の詠唱をする。状態異常魔法なら命中率が上がり、ダメージ系の魔法なら威力が上昇。詠唱に少々時間がかかるから時間稼ぎが必要だった。これで状態異常魔法を100%決めることができる。


「コンフュージョン!」


奴らに状態異常魔法を放つ。


「むっ、こいつ動いたぞ」

「我々の魔法がはずれたか、可能性があるとはいえ運が良い奴め。魔法が飛んでこないところを見ると状態異常魔法を使ったか? だが我々は各自アクセサリを装備していて状態異常回復アイテムも完備だ。しかも誰にも効かなかったようだな。くくく、いいだろう、お望み通りお前から殺してやろう」


メイスを振り上げる騎士の男。


「くたばれ!」

「ギィャーー!」


突然隣の魔法使いに攻撃をする騎士の男。周りの魔法使い達も杖で殴ったり魔法を使って攻撃したりと同士討ちが始まる。


「はいったな、今のうちに逃げないと」


走ってミリアの近くまでいき彼女を抱えてこの場を脱出。


「なんだよこんなに仲間がいたのか、聞いていないぞ!?」


このまま戦っていてくれ。今の魔法は相手を混乱させる魔法、行動不能や倒してしまうよりも時間が稼げるだろう。そのまま移動して森の端まで到達。


「問題はここからだ」


今いる森は小さいので奴らが本気を出せばすぐに見つかってしまうだろう、ここから移動する必要がある。この先は平原が広がっていて隠れる場所がない。出来ればここから北に広がる大森林に逃げ込みたい、そこまでいけば我々を見つけるのは難しくなる。そして北側に国境があり国から逃げ出すことができる。


「くっ、ここは」


ミリアが目を覚ます。となると騎士の男も我に返った頃か、すぐに話が広まるだろうな。危険ではあるが強行突破で行くとしよう。


「話は後だ、平原を抜け森に入る」

「わかった」


道具袋から全身を隠すローブと布を取り出す。二人はローブを身につけ顔を覆い隠し、呪いの武器を布で包みぱっと見ではわからないようにした。平原に出て大森林を目指す。東側に南に向かって森がのびている場所がありそこを狙って移動中。騎士の騎馬隊が後ろから来る。50はいるな、できれば通り過ぎてほしいが。俺とミリアに緊張が走る、俺達にはかまわずそのまま北へ移動していった。ふぅ、よかった。しばらくしてまた騎馬の音、少数の騎士たちが後方から来るのがわかった。彼らが我々の隣を通り過ぎようとしたとき、一人の騎士がこちらに興味を示す。


「男女二人組か、そこの二人、止まれ。顔と武器を見せろ」

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