お嬢宅とウタカと再び公園
もう殆どフィクションだよ...
お嬢が問題を解くのを諦め、シュンらのじゃれあい?も終わった頃の事であった。
「で、これからどうする?」
「相変わらず決めてないのね」
「あぁお家に帰りたい」
そう、またしても発動してしまった。お嬢の『無計画』が。なにやら俺らといるときによく発生する事案らしい。え、俺らが計画をおじゃんにしてる?あ、見てみて!南南西の方角に北極星が見えるよ!不思議だね!……嗚呼、自覚するって怖いね!
おっと話がそれた。お嬢は帰りたいなどと抜かしおった。許さん!断じて!ここまで散々振り回されてやったんだ、もう少しいじらねば気がすまぬ。
「と、いうわけでお嬢宅へ出発だ!」
「オー!」
~お嬢宅にて~
嘘だ!すまん。正確には『お嬢宅前にて』だ。流石に俺もそこまで鬼畜じゃあない。正直、お嬢いじりを我慢できる気がしない。しかし、私は出会ってしまった。このかわいさはお嬢の比にならぬと確信した。彼はお嬢宅の庭に静かに佇んでいる…。
「ウタカ~!会いたかったよ~!」
そう、ウタカだ。無論、人ではない。れっきとしたワンコだ。この愛らしさ、お嬢何人分だろうね?
「今、なんか馬鹿にされた気がする...」
はっ...!こんなところにエスパーが!...怒られるかな?
「申し訳、御座いませんでしたーーー!」
「...ッ!声が大きい!」
「はい、スイマセンでした」
ふぅ。なんとかなったみたいだ。流石はチョロ嬢。ホントありがたいっす。
「こいつ、今チョロイとか考えたぞ」
「えっ?」
異端児!...こんなところに伏兵が!お前もエスパーか!
...じゃなくて、何言ってんだYO!そんなこと言ったらお嬢がッ、
「どーゆー事、バカ執事」
「申し訳ございませんチョロj...お嬢」
「ちょっ、瞭それほぼ言ってる」
「瞭」
「はいどうも瞭です」
「叩いていい?」
くっ、殺せ!
とでも言うと思ったか!しつじ奥義其の三!嗜好変換!
説明しよう!
この奥義は読んで字のごとく自分の趣味嗜好を都合の良いふうに変換するというものだ。何というご都合主義設定!しかしながら実際にリアルでもできちゃうんだよねー。...割と真面目に。
説明に戻るぞ。
『片膝立ち』が陽の奥義とするならば、これは陰の奥義。お嬢に直接どうこうできるわけではないが、かなり重宝している奥義だ。...主に自分の精神衛生的に。
長ったらしい説明もここまでだ。さあ、来い!
バシンッ!
予想より良い音が鳴り響いた。お嬢は手をヒラヒラさせている。俺はというと、
(あっこれ思ったよりいいかも...)
危険なマインドに陥っていた。この奥義、加減が難しいんだよなぁ。と、頭を冷やしながら心を鎮める。俺はしつじであってドMでは無い。決して。だが、
「ナイスお嬢、なかなか効いた」
「ごめん、ちょっとやり過ぎた」
この時の罪悪感を持ったお嬢の顔が見えてワンセット。
「俺はま、んぞく、だ」
「瞭一!」
異端児が乗ってくれた。ありがたい。しかし、しかしだな、俺は1つ申し上げたい。
「俺はりょういちじゃねーぞ!」
「ねいちぞって何だよ!」
「そろそろ勉強しない?」
「「「サーセン(伸ばし棒の方)」」」
「ワン、ワン!」
吠えられた、ウタカに。あの愛らしいウタカに!
「ウタカもああ言ってるしそろそろ行こうか」
「そうだな」
「ウタカが言うならしょうがない」
「ねえ、私は?私は?」
すまねえお嬢。愛してるぜ☆...自分で言ってだいぶキツかった。実際に言うのはやめておこう。
〜公園にて(パート2)〜
さて、勉強始めるか。
「じゃ、俺は遊んでくるから」
「おい!」
いや、数学担当はいても無駄だな。奇人は奇人らしくと言ったところか。
...ちょっと待て!シュンもどっか行ってるし!って事は二人きり!?はっ!ラブコメの匂いがする。
「では始めましょうかお嬢」
「うん、頑張れ!」
「じゃあ、また今度なんかしてくれる?」
「え、奢ってくれるの?ありがとう!」
これ素で聞き間違えてんだよなあ。...いとわろし。
えーと、ラブコメだっけ?ごめん、俺鼻悪かったんだった。
えいちと...ってそれはもういいわ!!
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