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永匣ー次こそは、君を殺さず愛したい  作者: 来襲さん


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4/10

4話

胸の高まりが、やまない。


ゆっくりと僕の目の前で落ちていく。


僕は、階段の上で立ち止まる。


静かに落ちていく彼女。


冷たい風が、彼女の髪をかき分ける。


ああ、これだ。似ている。


そう思った。


打ちどころが悪かったのだろうか、彼女はそこから動かなかった。


死んだかどうかは分からない。


遠くで車の音がした。


誰かが歩いて来る気配もする。


僕は、少しだけ迷った。


もう少しだけ見ていたかった。


でも、足が動いた。僕は反対側から歩道橋を降りた。


振り返らなかった。


死んでいてくれるといいな。


その日の帰り道は何度もその光景を思い出した。


静かだった。


でも、何かが足りない。


花壇で倒れていた彼女とは、違う。


あの時ほどの魅力はなかった。




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