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乙女探偵団が通る  作者: 白百合三咲
乙女の銅像
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騎士の正体

 ももかは目を覚ますと見知らぬ場所にいた。

辺りを見渡すと本棚、箪笥、宝石箱やドレッサーが置いてある。どれも今は使われてないものなのか、どれも誇りますかぶっている。

ここは保管庫か何かなのか?

その時階段を登る音が聞こえた。

ミシミシと音を立てながら一段ずつ上がってくる。

「誰?!」

階段を上がってきた人物は赤い着物に頭巾を被っている。目以外は頭巾で隠され顔はよく見えない。

「お目覚めね。ももかちゃん。」 

目の前の人物は頭巾を取る。

「貴女は!!」

中原夫人だった。

「うふふ、紅茶に睡眠薬を仕込んでおいたらぐっすり眠っちゃって。」

「一体何が目的ですか?」

「とぼけないで!!全部貴女のせいよ!!いい、のぞみはわたくしの実の娘ではないの。」

「どういうことですか?」

のぞみは中原家の娘ではない。

「わたくし主人に嫁ぐ前朝霧会長に片想いしてましたの。だけど彼はわたくしではなく使用人の女を妻にした。」

それで自分の娘を会長の息子に嫁がせて親戚になり、会長を略奪しようとしたのだ。

「だけど子供がなかなかできなくて、だから孤児院からもらってきたの。わたくしの野望を叶えるために。だけどそれをあなたが邪魔したのよ!!」

中原夫人はももかに拳銃を突きつける。 

「何言ってるんですか?」

「貴女がのぞみにあんなこと言うからいけないのよ!!」

のぞみにそのはを最初にダンスを誘うように提案したのはももかだった。  

「それはのぞみさんがそのはさんへの想いを絶ち切るためです。」

「そんなことはどうでもいいのよ!!」 

朝霧会長はのぞみがそのはを最初にダンスの相手に選んだことに立腹。婚約を一方的に破棄してきたのだ。

「貴女のせいでわたくしの計画は全て壊れたわ。貴女にはここで死んでもらうわ!!」

中原夫人はももかに拳銃を向け引き金を引こうとする。しかし


「そこまでだ!!」


夫人は腕を捕まれる。

えりが夫人の腕を両手で押さえている。

「邪魔をするな!!」

「夫人、もう警察は来ています。大人しく観念することだな。」

「邪魔すらならお前も消してやる!!」

えりは夫人の腕を天井に向ける。発泡された銃弾は天井を突き抜ける。

「そこで何をしてる?!」

刑事とゆきが入ってきた。

「中原香子だな。」

刑事は夫人に手錠をかける。

「殺人、監禁の罪で逮捕する。」

「殺人?わたくしは彼女に何もしていないわ。」

「夫人、ももかちゃんではない、のぞみさんだ。」

えりはスーツの上着のポケットからハンケチを取り出す。中を開くと真珠のブレスレットがあった。

「これがのぞみさんの遺体の傍に落ちてありました。」

「こちらは昨日の婚約披露のときに付けていましたよね。私見ましたよ。」

ゆきも応戦する。

「知らないわ。誰かが置いたのよ。」

「警部!!こちら。」

部下が白い封筒を持ってやってきた。中には手紙だ。

「これが貴女がのぞみさんを呼び出した証拠です。筆跡鑑定をすれば分かります。さあ、行きましょう。」

夫人は連行されて行った。

「ももかちゃん、怖かったね。」

えりはももかの縄をほどく。ももかはまっすぐえりを見つめている。

「えりさん、貴女だったのですね、浅草少女歌劇団の謎の騎士は。えりさんだったのですね。」

次回最終回です。

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