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乙女探偵団が通る  作者: 白百合三咲
乙女の銅像
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アリバイ

のぞみが崖の下で見つかった。

衝撃な事実をえりからももかは聞かされる。警察が調べたところ死亡推定時刻は昨晩の11時40分。パーティーが終わってあまり経ってない頃だ。

「だから今犯人はそのはさんだと言ってるんです。」

「証拠がないのに決めつけないでくれ。それに動機からすれば君のが怪しいだろう。」

「いい加減にしてくれ!!」

争うそのはと重信をえりが止めに入る。

「そのはさん、僕にはアリバイがあります。昨晩ずっと父の部屋で飲んでました。」

「男2人でか?」

そのはが割って入る。

「いけませんか?父に聞いてくれれば分かります。じゃあそのはさんは昨晩どこにいましたか?それを証明できるものはありますか?」 重信はそのはに詰め寄る。 

「証明なら私がします。」

紺色のワンピースを着たゆきが現れた。

「ゆきちゃん?!」

かつて暮らしたゆきを目の前にしてえりは驚いている。

「君がどうしてここに?!」

ゆきが投稿してる少女雑誌の出版社が朝霧財閥が支援している。社長が招待されていて次回作の取材にと思って連れてきてもらったのだ。

「次回作は令嬢と男装執事の恋でいこうと思ってるの。まさか似たようなことが起こるとは思わなかったけど。それで人物設定などそのはさんに相談に乗ってもらってたの。それに途中メイドがお茶を入れに来た。確認してみるといいわ。」 

そのはのアリバイは立証された。

「それなら僕もアリバイはあります。」   

重信は昨晩父である会長と飲んでたという。

「僕の父にも聞いて見て下さい。」

そのはと重信は自分の部屋へ戻っていった。

ももかもまだ眠いと言って再び部屋に入っていく。廊下にはえりとゆきだけが残った。

「久しぶりだね。えりちゃん。」

「ああ、久しぶりだな。すっかり売れっ子小説家か?」

「そんな、私なんてまだまだよ。」

「そうだゆきちゃん、ちょっと頼まれていいか?」

「頼み事なら新しい可愛い秘書に頼めばいいじゃない。」 

ゆきのいう新しい可愛い秘書とはももかのことだろう。

「あの娘は頑張ってくれてるがまだまだ子供だ。僕はこれから出かけてくる。」

「で私は何をすればいいの?」

「朝霧会長に聞いてくれ。昨晩息子と過ごしていたか。」



 えりが出かけようとすると玄関先に中原夫人の姿があった。青いドレスに髪をまとめ何やら探し物をしている。

「夫人、どうかされましたか?」

「実は見当たらないよ。わたくしのブレスレットが。」

夫人が落としたのはパールのブレスレットで昨晩のパーティーでつけていたという。

「すみませんが、見てませんね。」

「分かったわ。貴女はお出かけ?」

「ああちょっと海岸まで。」

えりは馬車ではなく徒歩で海沿いを歩いていく。

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