最終話 帰ってきた淑女達
「警察だ!!」
警官隊が突入してきた。エレナは警官達に取り押さえられ、両手に手錠をかけられる。
「お前か?女達を誘拐し監禁していたのは?」
「何のことだ?」
「警部」
1人の警官が入ってくる。
「監禁された女性達は皆解放しました。」
「ご苦労。」
えりが連れて来られた部屋にも女性達が監禁されてたようだ。警官隊はエレナを連行していく。
「あの、なぜここが分かったのですか?」
「女性から通報がありました。」
(女性?)
監禁されていた女性が運よく逃げ出せて警察に駆け込んだのだろうか?そんなことを考えていたとき。
「えりちゃん。」
ゆきが現れた。
「彼女です。」
通報したのはゆきだった。えりがマダムリーズの店に行く前、エレナの店が怪しいことは聞かされていた。ゆきは銀座の高島屋の店舗に卸売りしている業者や責任者の自宅を警察に調べてもらった。
「ありがとう。ゆきちゃん。」
えりはゆきの手を握る。
「それからエレナ」
連行されて行くエレナに声をかける。
「君は僕のことを仲間だと言ったね。僕は女性に好かれたくて男装をしているんじゃない。それにゆきちゃんは僕がどんな格好をしてようと僕を好いてくれる。」
えりはゆきの肩に手をまわす。
「君が男装するのも女の子から好かれたいのも自由だ。だけど君の今のやり方じゃ誰も君には振り向かないよ。」
エレナはえりの方を振り向くとゆっくりと一礼した。
数日後花が働く喫茶店に来客があった。
「いらっしゃいませ。」
花は来客の顔を見ると硬直する。
「花ちゃん、何を驚いてるの?わたくしよ。」
「お姉様?!」
来客はリリカだった。
「お姉様、本物ですか?」
「当たり前よ。助かったたのよ。男装の探偵さんのおかげで。」
「良かったわ。」
花はお姉様と抱き合い再会を喜び合う。
「ちょっと、抱き合ってないで仕事してくれる?」
背後から女給が話しかける。
「はい、妙さん。」
妙さんと呼ばれた女給は月子という名前で女優をやっている。
女優の花池さらが行方不明になったことにより代役で主演がまわってきた。次回作も主演にと監督からオファーがあったがえりが事件を解決したことにより、さらが戻ってきた。月子の主演の話は白紙になりまた喫茶店で働いている。
「すみません。」
来客を告げるベルと共に袴の女学生が二人入ってきた。
「梅子ちゃん?!」
梅子とえりかの姉妹だった。
「花さん、こんにちは。」
「こんにちは。」
「貴女は?」
梅子の傍らにいたえりかはブルーのワンピースのリリカに気付く。
「あの部屋にいた。」
「やっぱり。」
2人は同じ部屋に監禁されていた。えりかはリリカに聞きたいことがあった。
「リリカさん、私達を助けてくださった方ご存知?お礼がしたいの。」
「その方は夫が依頼した探偵さんだわ。夫に聞いてみますわ。」
「リリカさん!!」
梅子は何か思い出したようだ。
「その方ならこちらに来る途中でマダムの店で見たわ。」
その頃マダムリーズのブティックでは
「なあ、ゆきちゃんいいだろう?」
えりが試着室で着替えている。リーズの店は事件が解決後疑いは晴れ贔屓のお客様達も再び戻ってきた。
「えり様、動かないで下さい。」
リーズが着替えを手伝っている。
「えりちゃんお願い。」
えりの女装を見てどうしても着てほしい服があると言って連れてきた。
「ねえ、ゆきさん」
やって来たのはお咲だ。
「えりさんってなぜ男装してるんですか?」
「えりちゃんは女学生時代三浦環がオペラで少年を演じたのを見て影響を受けたのよ。」
お咲はそれを聞いて笑い出す。
「ゆき様、えり様の準備が整いましたわ。」
リーズと共にえりが試着室から現れる。
「えりちゃん、綺麗」
ゆきの目の前にはピンク色のクリノリンドレスに頭上にティアラを乗せたえりが現れた。
「ごきげんよう」
えりはドレスの裾を掴み西洋のプリンセスのようなお辞儀をする。
過去作品のキャラまた書くの楽しかったです。
えりちゃんたまには女装もいいよね(笑)
男装の麗人の女装姿はギャップに萌えます(笑)




