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乙女探偵団が通る  作者: 白百合三咲
特別コラボ編  マダムリーズへの疑惑
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実業家の秘密

「嘘でしょ?!あなたは」

えりが声をあげる。

「嘘じゃありませんよ。マダム。私は女です。エレナ・ガローラ。それが私の本名です。」

「一体何をするつもりかしら?女の子達を集めて何が目的なの?」

「そうですね。私だけの美しき人形の家を作るとでもいいましょうか。かつての栄華を取り戻すために。」

 エレナは元はロシアの貴族令嬢であった。かつての女帝エカチェリーナに憧れ社交界の集まりには男装で現れていた。

エレナの姿を見た他の令嬢達は瞬く間に彼女の虜になった。舞踏会ではエレナと踊るために順番を待つ少女も多く壁の花ばかりが目立つほどだった。エレナは少女達に囲まれることによって自分自身の自尊心を満たしていた。

しかし革命で貴族の居場所は失われ少女達は1人、また1人とエレナの前から姿を消した。

「寂しかったよ。それで私もロシアにはいられなくなってね。亡命を決めたんだよ。」

亡命先に真っ先に選んだのは日本であった。

「日本は少女歌劇の影響で私のような男装の女性は少女達に受けがいいだろう。だから男と偽って少女達の好きそうなお店を始めたんだよ。」 

「自尊心を満たすためだけにリリカさん達を監禁したのか?」

えりはエレナに掴みかかる。しかし

「何が悪い?」

エレナは開き直ったように返答する。

「彼女達は私の人形になれた。一生私が可愛がってあげるのだよ。それに高級な料理も服も与えている。不自由なんてないだろう?」

「彼女達にも家族や友人がいるんだ!!貴女はそれを奪う気ですか?!」

「マダムは何か勘違いしてるようだな。そんな者ばかりじゃないさ。」

 拐ってきた女性の中にはリリカのように裕福で家族に恵まれている者ばかりではない。中には地方の貧困層出身で親に廓に売られて、そこでもまた客や女玄から酷い仕打ちを受けている者もあった。

「私は美しい女性達に暴力を振るったり虐げたりなんかしないさ。私の膝元がいいという娘も少なくはないんだよ。さあ、マダム貴女のことも愛してあげますよ。」

エレナはえりの髪を撫でながら唇に迫ろうとする。

「離せ!!」

目一杯暴れるえり。

「何?!」

えりのウィッグが外れた。

「男だったのか?」

「おあいにく様。貴女と同じ女です。」

えりはワンピースの前ボタンを外し胸元を見せる。

「以前マダムリーズのお店でお会いしましたよ。」

「まさか貴女は?!」

「思い出して下さり光栄です。ムッシュ、いえマドモアゼルガローラ。」

「そう、そういうことなら話は早い。貴女も私の仲間ということですね。」

エレナはえりを長椅子に横たえようとする。その時

「警察だ!!」

勢いよく扉が開かれ警官隊が突入してくる。

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