淑女えり
「マダム、僕は今日は操作できたのではありません。客として来ました。」
「ごめんなさい。先日も言った通り、ここは婦人服の店だわ。紳士服はないのですの。」
「マダム」
えりは立ち上がるとネクタイを緩め胸元のボタンを外す。
「Vraiment? Est-ce que vous est une fille?」
「Oui, madame.これから女性として犯人に会いに行きます。協力してください。」
「分かったわ。」
リーズは起き上がるとえりを店まで案内する。
「さあ、始めましょう。」
リーズは店内のドレスを全て持ってくる。
「まずはこちらから。」
リーズが手に取ったのは白地にピンクの花柄のドレスだ中にパニエを入れるようになっている。
試着室に入って着替えるえり。
着替えが終わると中から出てくる。
「さあ、こちらへ。」
姿見の前へと連れていかれりえり。
「これでは足が見えてしまうわ。」
長身のえりには丈が短く見えてしまう。
「じゃあ今度はこちらを試してみましょう。」
次にリーズが持ってきたのは赤いドレスである。
再び試着室で着替えて出てくるえり。
ドレスの丈は膝は西洋の社交界の集まりで着るようなドレスだ。しかし
「これでは胸元が見えてしまうわ。」
谷間がどうしても隠せない。
「では次はこれにいたしましょう。」
リーズが次に持ってきたのはブラウンにチェックのワンピースだ。胸元は丸襟になっている。
えりは再び試着室に入り、着替えが終わるとまた出てくる。
リーズと共に姿見の前に立つ。
「これで完璧だわ。」
リーズはえりの頭に黒髪にロングの鬘を被せる。
「誰かしら?私の前にいるのは。」
すっかり女性の話し方になっている。
「貴女よ。えりさん。」
「まあ、まるで女性のようだわ。」
「うふふ、貴女はもう立派な淑女だわ。そしてもう1つ。」
リーズは今度は帽子を被せる。
「これで誰も貴女が男装の探偵小宮えりだなんて気づかないわ。」
「ありがとうございます。マダム。」
えりはリーズと約束して店を出る。必ず犯人を見つけてリーズのお店の汚名を晴らすと。
えりはそのま銀座の高島屋へと向かった。エレベーターで5階まで上がる。。
5階はブティックと洋菓子のパウラーがあった。ここはムッシュガローラがふろあごと借りている。
「お客様、他のお客様のご迷惑になります。」
「他のお客様なんていないじゃない。」
袴姿の女学生が女性の店員に詰め寄っている。
えりは女学生の1人に見覚えがあった。
「このカチューシャ見て下さい。」
彼女はそう言って鞄から赤いカチューシャを取り出した。




