第26話 大切にしていても物は壊れる
吹き飛ばされた3人ではあったが、各々が受け身を取り、辺りを見渡した。そこにはさっきまでなかった大きな壁が物言わず佇んでいた。アドラス達3人はアイコンタクトせずとも同じ疑問がわいていた。
この壁はいつ、どこから出てきたものなんだろうか。
「ア、アドラスさん、なんすかこれ。」シェードは怯えることはなくとも、不可思議な状況が理解できずに混乱していた。
「俺にだって分からんさ。これに俺たちがぶつかったのは一目瞭然だg 」
「あーーーーーーーー!!!」アドラスの返答を遮るようにシェードが叫んだ。その視線の先には、見るも(鬼舞辻)無惨なブエナビスタが横たわっていた。
「ビスタ…ヴィ…ビスタ…ヴィスタ………ヴ…ヴエナ…ヴィスタ」途中から明らかに下唇を噛んだ発音で言い直し始めながら、シェードは一歩一歩力なく近づいていった。そしてヴエナヴィスタの一ヴであろうヴ品を手に取り、抱きしめた。
抱き締められたヴエナヴィスタは、か細い声で応えた
「私の代わりはいくらでもいるもの。でも、あなたの代わりはいない。あとスケボーで遊ぶ時はヘルメットやプロテクターをちゃんと…するの…よ…作者は手のひらに付けるプロテクターをずーっと手の甲に付けて…いたの……よ」
最後のどうでもいい情報を告げて、ヴエナヴィスタは眠りについた。
「シェード…」アドラスがシェードの肩に手を置く。大丈夫、そのつもりでフレミングの法則を右手で作ったつもりだったシェードであったが、アドラスの目に映ったのは、とてもきれいなキツネだったそうな。
「そんなことより、アドラスさんも気をつけて下さい。聞こえていたと思いますが、さっきのビスタの警告、あれは止まっていないッス。ビスタは、とてつもない速度を出せる代わりに、スピードを出しすぎると乗っている人間の1番大切な人が傷付けられるように造られたスケボーなんス。」
あらゆる設定に百裂拳のようにツッコミたかったアドラスであったが、すぐに自分の妹、コミのことが頭によぎった。シェードの言っている事が本当なら、コミにいったいどんな災いが襲いかかっているのか、できることなら今すぐにでも戻りたい。そんな気持ちでいつも会社に向かっています。そんな作者の雑音も束の間、立ちはだかる壁の奥から数人の人影がアドラス達の目の前に現れた。
「間違いということもある!だから最初だけは丁寧に聞いてやろう!貴様たちは我らの街、マジレグンを滅ぼしに来たのか?それともシヅゑ様に会いに来たのか?」
「滅ぼしに来たとしたらどーなんだよ」ビスタを握りしめながらシェードが睨んだ。
「即刻立ち去ってもらう!」砂埃からようやく見えてきた軍服のようなものを着た1人が答えた。
「シヅゑさんに会いに来たとしたら?」アドラスは構えつつ聞いた。
「即刻!死んでもらう!!!」
一方、コミはピンピンしていた。




