第25話 社会人になったら保険には入ろうね
目指す目的地、マジレグンまであと数キロというところで、乗っているスケボーの止め方が分からないアドラスはいよいよ真剣に焦り始めた。そう、例えるなら、電車に乗っていてポンポンペイン(腹痛)になった時、意外に目的の駅まで我慢できるとタカをくくってドアが閉まった途端にピークがくる、アノ感じだ。………ごめん、うん、多分ちょっと違う。
シェードの方を見るも相変わらずマフェスタと話し込んでいる。アドラススケボーの上でバランスを気にしながら大きく手を振ってみた。その甲斐もあってシェードはアドラスに気付き、右手でフレミングの法則を作った。シェードなりのいいね!である。
その時、アドラスの乗っていたスケボー、ブエナビスタからアラーム音と共に危険を知らせるアナウンスが流れた。「危険です、危険です。このままの速度を保ったまま走り続けると怪我をします。あなたではなく、あなたにとって大切な人が。危険です、危険です…」
アドラスはそのアナウンスに必要以上に不安に駆られた。
ブエナビスタのアナウンスにシェードも気付いた。「何やってるんすかアドラスさん!速度落として止まらないとマジ危ないっすよ!あなたの大切な人が!」
ますますアドラスは不安になった。「どうやって止めたらいいんだ!」アドラスは半泣きで叫んだ。
「ブエナビスタにお願いすればいいんです!ごめんなさい私が間違っていました、もうしませんからどうか止まって下さいって!」シェードは真面目に叫んだ。
アドラスは焦ってはいたが、シェードの言葉に一瞬ザ・ワールドとなった。
と次の瞬間、何かに当たった衝撃で3人は空中へ投げ出された。




