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極々普通の冒険譚  作者: ネコトイヌ
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第17話 紫外線は体に悪いのよ

 イヌ「そうか、君たちは木村から来たのかワン。しかし残念ながら今この町に木村出身の住民はいないワン。以前住んでいたというのであれば、もう少し詳しく調べるこt」

 「いや、いい」食い気味でアトラスは断った。なぜならそんな村人は多分いないからである。


 アドラスとシェードはイヌたちに連れられ町長の元へと迎え入れられた。

 「ようこそ、シーヤンムスクへ。イヌから話は聞いております。何でも強盗事件を1つ解決してくれたとか。何とお礼を申したらいいか。

 あ、紹介が遅れましたね。私はこの町の町長をやらせてもらっています、マプリーと申します。」

 丁寧に自己紹介を済ますと、マプリーは一度席を立ち、深々とアドラスとシェードに一礼をした。町と村の違いがあるとはいえ、長の質がこんなにも違うものかとアドラスは驚いた。ひと通りの挨拶と町の説明を受けたあと、自慢の食事と酒で2人はもてなされた。


 「時にお2人はこれからマジレグンへ行かれるとお聞きしましたが、どのような目的で?」マプリーはグラスの中の氷を見つめながら優しく静かに問い掛けた。

 「人を探しに。私の村の大事な人物でして。」7人探さないといけないのに1人も見つかっていない現実を思い出し、アドラスはカルーアミルクをグイッと飲み干した。

 「人探しですか。ご立派なことです。」マプリーは笑顔で返した。それを見たイヌが会話に入ってきた。

 「マプリー町長、このタイミングでこのような方々と出会えたのは、何かの縁かと。頼んでみるべきでは」真っ直ぐな視線をマプリーとアドラス、シェードに向けた。

 「イヌ、そんな簡単に縁という言葉を使って人に頼むものではありませんよ。」マプリーは優しく、しかし戒めるようにイヌを諭した。

 「何かあったんすか?話聞くだけでも別にいいじゃないすか。」シェードはその場でスケボーに乗りながら言った。それならばというイヌの視線を受け、マプリーは静かに口を開いた。


 「実は私にはひとり息子がおりまして。小さい頃はそれはもう可愛い上にしっかりとしていて、親バカではありますが私の目からも後継ぎとして問題ない子でした。

 しかし、およそ2年前でしょうか。自分の部屋から全く出て来なくなりまして。理由も分からず、対策も色々やってみましたが全く功を奏さず。


 そうこうしているうちに息子の方から部屋を出る条件を出してきたのです。あの娘に会わせてくれと。」

 「その女性がマジレグンにいて、その娘を連れてきてほしい。そういうことですか?」アドラスはネコをチラ見しながら真面目を装ってマプリーに尋ねた。


 イヌ「いや、実はその娘は既にこちらで見つけてこの町にいる。というより、マプリーのご子息とすでに一緒にいるんだワン。ただ、その2人で今度は部屋に閉じこもってしまったんだワン」

 「うへぇ〜。マジすか?自由すぎんぜ息子さんよぉ。」シェードはショービット(スケボーだけをつま先側へ180°回すトリック)をしながらも、イヌの話に心底びっくりしていた。そのリアクションはもっともだと思いながらイヌは続けた。

 「そして今度はその2人、というか見つけてきた娘が部屋を出る条件を突き付けてきたんだワン。ズバリ、それがあるのがマジレグンなんだワン!」

 アドラス「で、何を要求してきたんですか?」

 マプリー「日焼けマシンです」



 アドラス&作者「ギャルか」

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