第五十一話 最後の魔法を唱えよう
お待たせしました!第五十一話です!
降り立った大地は荒れ放題で既に浸水しかけている。
建物も崩壊しているものがほとんどだ。
「ありがとう。アースドラゴン」
少し撫でるとアースドラゴンは空高く飛んでいった。
「さて…」
リタは荒れ果てた街を見て静かに微笑む。
「みんな、ありがとう」
カルマとエレイの方へ向く。
「カルマ、エレイ。君たちにも本当にお世話になったね」
「どうしたんだよ?いきなりそんなこというなんて」
「そうよ。リタらしくないわ」
「…やっぱり辛いな」
「リタ?」
ああ、泣いちゃいけないのに。
笑わなきゃいけないのに。
「あのね、二人に言わなきゃいけないことがあるんだ」
「?なんだよ改まって」
「私ね。…次に魔法を使ったら消えちゃうんだ」
「…え?」
「うそ…だろ?」
リタは静かに首を振る。
「もう決まったことなの。だから…」
「待って!どうして…いつからなの?そうわかったのは」
「オルバさんを助けた時に既にタイムリミットは始まってた。でもね、後悔はしてないよ。だって大好きな家族を守れるんだもん。最後まで守らせて?ここで終わりたくないんだ」
リタの瞳には決意が現れていた。
「リタ…」
エレイはリタを抱きしめる。
「エレイ…」
「ごめんね、リタ。そんな大きなものを背負わせていたのにあなたに頼ってばっかりで」
エレイは涙を流す。
「いいの、エレイ。泣かないで。今までありがとう。エレイは私のお姉さんみたいだった。大好きだよ」
少し抱きしめて離す。
「カルマ…。あなたもありがとう。あの時拾われなかったら今の私はいないよ。…エレイをよろしく」
「…ああ」
カルマは俯きながらうなづく。
リタは街を再び見据える。
そして杖を両手で祈るように握る。
さあ、最後の魔法を唱えよう。
少し瞳を閉じ意識を杖へ集中させる。
そしてそっと瞳を開く。
詠唱が自然と頭に流れる。
「古より優しく包みし暁の光よ。今、我の力により全てのものに優しき加護を!!究極魔法ーーシャイニング・レクイエム!!!」
リタの体が優しきオレンジの光を放つ。
その光は街全体を包む。
光が収まると大地は元通りに戻った。
だが…。
「リタ!」
リタは全体が光始めた。
もう残りわずかだ。
ありがとうございました!
そろそろ終わりそうで正直少し寂しい作者ですw
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