第十九話 エレイの気持ち
お待たせしました!第十九話です!
もう一度店に戻るとエレイは今度はしっかり父親を見つめていた。
「父さん」
エレイの父はただ彼女を見つめていた。
でもその目は決して嫌悪のそれとは違った。
「父さん、私ね。この5年間あなたが許せなかった。魔法を否定された時は悔しかったよ。だから家を出た。もう帰らないと思ってたのに…。でもリタに教えられた。父さん、今までごめんなさい」
頭を下げたエレイの肩に父親は優しく手を置いた。
「私も悪かった、エレイ。お前の気持ちも聞かないで。お前の母に言われたんだ、ちゃんと向き合ってやれって。本当にすまなかった!お前さえよかったら家に帰ってきてくれないか」
「やだ」
その言葉に驚いた。
「エレイ。せっかく帰れるのになんで…」
「勘違いしないで、リタ。私はあの家には戻らない。魔導士は続けるよ。でもたまになら帰るよ、父さん」
「ああ、エレイ。待っている。いつでも帰ってこい」
二人の邪魔をしないようにそっと店を出た。
外に出るとカルマが壁にもたれかかってた。
「…ありがとな。エレイのこと」
「私はただ自分の気持ちを伝えただけ。頑張ったのはエレイ自身だよ」
「そうか。…ってかお前、杖を見に来たんじゃないのかよ?」
「…あ」
カルマは呆れた顔でこちらを見た。
「ほら、行くぞ。杖買うんだろ」
そういい、また店に入った。
そこには笑っている親子がいて、リタには少し眩しく見えた。
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