表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんとなく、エントリー ー三年の春、まだ何者でもない僕らはー  作者: 春凪とおる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/10

第九話 最終

「ここまで来たね」


あやのが言う。


「……来たな」


最終面接の前。

少しだけ静かな空気。


「緊張してる?」

「ちょっと」


「ちょっとなんだ」

「前よりはマシ」


「いいね」


少し笑う。


「何話すか、覚えてる?」

「全部は無理」


「それでいいよ」

「いいのか」


「ちゃんと考えてきたでしょ」


「……まあ」


うなずく。


「じゃあ大丈夫」

「雑だな」


「信頼してるの」

「……そっか」


少しだけ、息を吐く。


「湊さ」

「うん?」


「最初、雰囲気だったよね」

「やめろ」


「そこからここまで来たんだよ」

「……たしかに」


少し笑う。


「じゃあさ」


あやのが言う。


「最後も湊でいきなよ」

「湊ってなんだよ」


「そのままってこと」

「……むずいな」


「できるよ」


即答だった。


「……じゃあ、やるか」


立ち上がる。


「いってらっしゃい」

「いってくる」


少しだけ、手を握る。


今度は、意識して。

すぐに離す。


ドアの前で、一瞬だけ止まる。


「……」


深呼吸して、

開けた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ